その一つは卓上に設置するカメラデバイスで、部屋全体の3Dデータを取得できる。この特許は「スタンドアローン・デプス・カメラ」と題されており、アップルのTrueDepthカメラ技術を活用したものだ。
特許に記載されたデバイスは、iPhoneのTrueDepthカメラと類似した赤外線ビームの放射エレメントとスキャナーを備え、室内を立体的にマッピング可能になっている。放射エレメントは回転式のジンバル上に載せられ、室内の360度に照射可能だ。また、いくつかのバージョンには室内のオブジェクトに、画像イメージを投影することも可能になっている。
アップルがこのデバイスをどう利用するのかは不明だが、ルームスケールのARを実現するのであれば、非常に興味深いものとなる。
もう一つの特許は「Body including surface having concentric annular portions」と題されたかなり複雑なもので、画像内の特定の深度の光を分析するデバイスに活用される。このテクノロジーがどのような用途に用いられるのかは不明だが、ライフサイエンス分野や半導体の検査、素材科学分野での分析機器への活用が想定できる。
このデバイスは一般消費者向けではなく、製造工程で用いるものなのかもしれない。