R・ダウニー・Jr、ロボットで地球浄化計画 アマゾンAI会議で発表

ロバート・ダウニー・Jr(Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for Disney)

俳優のロバート・ダウニー・Jrは4日夜、ラスベガスで開かれたアマゾン・ドット・コムのイベント「re:MARS」で、最先端技術を使って地球を浄化する新プロジェクト「フットプリント連合(Footprint Coalition)」を発表した。

ダウニー・Jrは「ロボット工学やナノテクノロジーを使えば、10年以内に地球のすべてとはいかずとも、大部分をきれいにできるだろう」と語った。プロジェクトの発想は専門家らとの夕食会で得たという。フォーブスはダウニー・Jrの保有資産額を8100万ドル(約88億円)と推定している。

現時点でプロジェクトの詳細は不明で、簡素な公式ウェブサイト(footprintcoalition.com)が公開されているのみ。ダウニー・Jrは、プロジェクトの正式な立ち上げは2020年4月に予定しているとし、「向こう数カ月できちんと準備し、本当にスマートな人々を集めるつもりだ」と語った。

「11年後に私が65歳になった時、私が人類の未来に対する巨大な脅威だと考えること、そして私たちが後世に残すひどい状況について、ほんの少しでも成果を出せたとしたら、誰も見たこともないようなとんでもない引退パーティーを開くよ」

アマゾンが一般向けに初めて開催した人工知能(AI)・ロボット工学・宇宙カンファレンスであるre:MARSでのダウニー・Jrの発表は、同社自身が環境・気候変動に関する方針で批判を浴びる中で行われた。

アマゾンでは最近の株主総会で、取締役会に「気候変動による混乱」に対処するための計画の策定と化石燃料への依存の低減を義務付けることが提案され、従業員8000人近くがこれを支持する公開書簡に署名した。アマゾンは既に、2030年までに配送業務の50%で炭素排出量を実質ゼロにするといった環境対策を約束しているが、従業員らはこうした取り組みが不十分と主張。ただ、提案は最終的に否決された。

アマゾンは、同社がダウニー・Jrのプロジェクトを資金面や技術面で支援するかとの質問に今のところ返答していない。ダウニー・Jrは、フットプリント連合の目標達成に関する詳細を一切語らなかったが、研究者や起業家らはこれまで長きにわたり、環境問題の軽減にAIを活用する方法を模索してきた。

翻訳・編集=遠藤宗生

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