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2019.06.09 09:00

町工場を変えるキャディ 世界が注目する「ネクストデカコーン」へ


加藤:今後は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションを追求したい。現在、町工場は基本的に下請け構造で、売り上げの8割を1社が占めるということも多い。技術力ではなく、顧客に運命が左右される。

ポテンシャルを持つ企業が、その力を発揮できるような「フラットな世界観」を作っていきたい。製造業のサプライチェーン全体の非効率や不合理を、構造変革しながら解決し、活性化することをグローバルでやりたいですね。直近の3年で考えると、まずはアジアナンバー1の取扱高を目指します。

:世界で勝負をして成功している日本のスタートアップは少ない。日本の中だけでユニコーンになってもインパクトは大きくない。世界中のユーザーから「日本のキャディ」と認識される会社になってほしいですね。米Forbesミダスリストに載っている弊社中国人投資家もそのポテンシャルに注目し、加藤さんらに面談に来ました。「ネクストデカコーン」として、その上の一桁違う勝負ができると思っています。


原健一郎(はら・けんいちろう)◎米DCM Venturesプリンシパル。東京大学工学部システム創成学科、東京大学公共政策大学院卒業後、2008年にマッキンゼー入社。ペンシルベニア大学ウォートン校でMBA取得後、15年よりシリコンバレー拠点のアーリーステージベンチャーキャピタルであるDCMVenturesに参画。主な投資先は、FOLIO、PECO、未公表の投資先数社など。

加藤勇志郎(かとう・ゆうしろう)◎キャディ代表取締役。1991年、東京都生まれ。2014年、東京大学経済学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、16年にマネージャーに就任。日本・中国・アメリカ・オランダなどグローバルで製造業企業を支援するプロジェクトをリード。17年11月にキャディを創業し、テクノロジーによる製造業の改革を目指す。

文=山本智之 写真=平岩 享

この記事は 「Forbes JAPAN 100年「情熱的に働き、学び続ける」時代」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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