「おひとり様」で迎える老後を幸せに暮らすための5つのヒント

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「老年学」の分野で行われたある研究によれば、米国では10年前の時点で、45~63歳のおよそ3分の1が独身だった。その多くが、一度も結婚していない。そして、子供を持つ女性(恐らく男性も)の数も減少していた。

これは、毎日何千人もが定年退職を迎えている米国のベビーブーマー世代にとって、どのような意味を持つのだろうか?

配偶者や子供がいない場合、高齢者が孤立する可能性は飛躍的に高まる。身寄りがなく社会的交流もない人は、「高齢の孤児」とも呼ばれる(大半の場合、家族が高齢者の世話をしているからだ)。孤独を感じている人は、日常生活に問題を抱えるようになる可能性が高く、精神機能が衰え、病気になっても治そうと思わなくなる人が多い。

その一方で、誰もが「夢の老後」と表現するような暮らしをしている子供のいない高齢者も大勢いる。いわゆる「健康で裕福で賢明な」人たちは、旅行に出かけ、友人と共に過ごし、人生を楽しんでいる。

私たちは日一日と歳を取る。できるだけ長く自立して生活していくために重要なのは、次の5つのポイントだ。

1. 健康で幸福に過ごすための計画を立てておく

私たちの寿命は延びている。中には100歳以上まで生きる人たちもいるだろう。定年退職後の幸福で健康的な生活のために計画を立て、貯蓄を始めるのは、早ければ早いほどいい。

55歳や65歳になって、準備の遅れを取り戻そうと躍起になるようなことは、誰も望まないだろう。さらに言えば、家賃が払えない、食べ物が買えない、などということにはなりたくないはずだ。

2. 新しい友人を作り、古い友人を大切にする

退職後に孤独を感じるのは、当然のことだ。ある研究では、早期退職が寿命を縮める可能性があるとの結果も示されている。一方、幸せな退職者たちは、活動的な社会生活を送っている。彼らには日課があり、趣味があり、そして何より、友人たちがいる。

フルタイムで働く毎日ではなくなれば、時間は余るほどある。趣味を持ち、そして新しい友人を作ることだ。また、古い友人たちとも連絡を取り合い、月に一度は一緒に食事を取るようにしてみよう。
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編集=木内涼子

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