人脈作りのイベントでしてはいけない4つのこと

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ネットワーキング(人脈作り)のイベントでは、名刺交換をする気まずい1時間と、心からの関係を築きキャリアの変革を成し遂げる1時間の間には実は非常に小さな違いしかない。「この違いは、正しい言葉を使っているかどうかにかかっている」とセリーナ・スーは語る。

スーは、広報専門家・マーケティング戦略家で、100万ドル(約1億1000万円)規模の企業の所有者だ。彼女は自身の企業を昔ながらのやり方で成功させた。それは、人との関係を通してだ。彼女は意義あるつながりを築くため、ビジネスを始めてからの7年間で大きいものから小さいものまで100以上の業界イベントを主催、あるいはこうしたイベントに出席した。200以上の事業主が会員としてスーと協業し、スーのオンライン宣伝トレーニングプログラム「インパクティング・ミリオンズ(Impacting Millions)」を売り込んでいる。これによりスーの会社には、数百万ドル(約数億円)の売り上げが生まれた。

スーは、ネットワーキングの成功にはまず、適切な考え方を身につけることが必要だと考えている。ここでは、ネットワーキングイベントで人と交流する際にしてはいけないことを4つ紹介する。

1. 「この人はすごい人だから私と話したくないはず」と考えること

その代わり「この人は素晴らしい人だ。私が提供できるものを見せるのが待ちきれない」と考えよう。尊敬する人に対しておじけづくのはよくあることだ。相手をあがめていれば、相手と本当のつながりを築きづらくなる。また、相手の達成したことの方が自分のものより素晴らしいため、あるいはそう思い込んでしまっているために不安に感じることもあるだろう。

しかし、実際は誰しも才能を持っている。人との比較はやる気の元となることもあるが、比較していてはあなたの才能や達成事項をそのまま認めることはできないし、尊敬する人の人生に貢献できるものが自分にあると認めることもできない。あなたはただ、相手と違うだけなのだ。自分について話すことをためらわないこと。

2. 「仕事は何をされているのですか?」と聞くこと

代わりに「今年自分自身に課したキャリア目標はありますか?」「現在取り組んでいる大きなプロジェクトは何ですか?」と尋ねる。

仕事についての質問で会話を始めることはありきたりなことになってしまった。ほぼ全員がこの質問で会話を始めている。この質問は、非常に表面的な会話に発展することが多いし、一部の人はネットワーキングイベントでさえ、自分の仕事について話すことを恥ずかしい、居心地が悪いと感じるかもしれない。

つながりの構築を妨げるような会話をする代わり、何か会話に火を付けるもの(相手の目標や相手が情熱を持っていること)に焦点を当てること。そこには、より多くの会話の材料があるはずだ。
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翻訳・編集=出田静

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