女性だけで女性を撮影したら…世界最大級のデジタルコンテンツ会社と起こす静かな革命

ゲッティイメージズ ジャパン社長の島本久美子


ゲッティイメージズ ジャパン社長の選ぶ1枚

取材の最後に、島本が #ShowUs プロジェクトの中で気に入っている1枚を選んでもらった。写真の説明文を読むと、パラリンピックの水泳選手が自信に満ち溢れて座っている様子だ。


Getty Images

なぜこの一枚を選んだか聞くと、「この人をもっと知りたいと掻き立てられる写真だからです。どういう風に育ったの?お父さんとお母さんとの関係は?と質問がどんどん思い浮かびます。堂々とカメラを見つめる姿は、障がいを持っている人だけでなくたくさんの人に勇気を与えます。ロールモデルになりうる人だと思い、選びました」と答えた。

この写真の検索キーワードを見てみると、「原動力」「多様性」「喜び」「自信」「誇り」などポジティブで力強い言葉が並べられている。

普段はあまり意識しないカメラマンやモデルのバックグラウンドや思い。このプロジェクトを通して、1枚の画像を見るだけでも不思議なことにどんどんと想像力が膨らむ。本当の美しさは、私たちに想像の「余白」を与えるのかもしれない。多様な「美」をうつしだすことで、ますますその輪郭を捉えることが難しくなったのは、ある意味本質に近づいているからなのではないだろうか。このプロジェクトを通じて、今までの固定概念をひっくり返すような新しい「美」に出会うのが楽しみだ。


ゲッティイメージズオフィスで満面の笑みを浮かべる島本

写真=柴崎まどか

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