メルカリエコパックは、繰り返し使用することを目的とした商品配送用の梱包材。メルカリなどのフリマアプリが広く普及したことで、商品を梱包する資材の消費が増加している。その一方で、開封後の梱包材はほとんどの場合がそのまま捨ててしまう。
8割が使い捨ての梱包材に「もったいない」の意識
2019年5月、メルカリが1年以内に「メルカリ」で出品した7933人を対象に行ったインターネット調査では「梱包材を使い捨てで捨てることに『もったいない』と感じることはありますか?」という質問に対し、8割が「もったいない」と回答。
また、商品の梱包材がリユース(再利用)されたダンボールや紙袋だった人は9割以上だったが、ほとんどの人が「悪い印象を受けていない」と答えていた。
メルカリ自体、創業者の山田進太郎が世界一周の旅をする中で、捨てるをなくし、価値が循環する「循環型社会の実現」に向けて取り組んできた会社。
今回、梱包材を何度もリユースしたいという思いと、ユーザーからのニーズの高まりも踏まえて、メルカリエコパックの開発に至ったという。
ユーザー反応も良好 今後は資材のエコ化なども
提供開始されるメルカリエコパックのサイズは縦193mm、横312mm。らくらくメルカリ便の「ネコポス」と、ゆうゆうメルカリ便の「ゆうパケット」に対応している。主な特徴は、テントなどで使用されるターポリン素材を採用したことで、数百回まで利用可能であること。また止水ファスナーの採用によって、生活防水仕様になっていることだ。
また、メルカリエコパックの中には「#メルカリエコパックをつなごう」と書かれた紙が入っている。裏面には日付と県名を記入できるようになっており、このメルカリエコパックがどこから来て、どこへ向かうのかが分かるようになっている。
この発表の前日にメルカリ社内で行われたメルカリサロン「メルカリでリユース」では、実際にメルカリユーザーが集まり、その場で「メルカリエコパック」について語り合った。
「エコパックはオシャレすぎると手元に持っておきたくなるので、あまりオシャレすぎないのもいい」や「想像以上に丈夫な作りになっていた」といった声に加え、「エコパックをつなぐ取り組みが小学生の頃の図書館の貸し出しカードみたいでいい」など、ユーザーからの評判も上々だった。