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エンタープライズ向けにID 管理システムを提供するOkta(オクタ)が、またもや好調な決算を発表した。Oktaが5月30日に発表した決算で売上は前年同期比50%増の1億2500万ドル(約135億円)となり、キャッシュフローは2130万ドルまで膨らんだ。

同社は今期に新規で450社の顧客を獲得し、累計顧客数は6550社を突破した。

決算報告を受けて、Oktaの株価は6%上昇し113ドルとなった。同社の時価総額は130億ドルまで膨らんでいる。Oktaが上場したのは2017年4月のことだが、わずかな期間で投資家らは566%ものリターンを得たことになる。

一体なぜOktaはここまでの成功を果たせたのか。筆者は共同創業者でCOOのFrederic Kerrestに話を聞くことが出来た。彼は金融危機直後の2009年にTodd McKinnonと共に同社を創業した。

Oktaを創業する前は、2人はセールスフォースに勤務しており、クラウドがエンタープライズ領域に与えるインパクトに、早く気づいたという。しかし、彼らはプロダクトの開発を急がず、まずは顧客が抱える問題点を洗い出したという。

「顧客になりそうな人々から、まずは話を聞いた。人々が求めるプロダクトを生み出さなければ意味がないと思った」とFredericは話す。

彼はまず基本的なアプリのワイヤーフレームを作り、フィードバックを基に静的htmlページを作成した。その過程でFredericは、顧客の要望に常に耳を傾け、プロダクトを改善したという。その結果、Oktaはクラウドアプリを利用する顧客らが抱える課題を解決する製品を生み出せた。

開発過程で、Fredericは「無料のパイロット版を提供してみてはどうか」と何度も尋ねられたが、彼は断固としてこれを拒否した。

「無料でプロダクトを提供すれば、ブランドの価値が下がる。反対に、対価を得て製品を提供すれば、コミットメントを求められ、真剣な会話が要求される。初期の製品に対価を求めることは気が引けるかもしれないが、優れたプロダクトを生むために必須のことなのだ」と彼は話した。

編集=上田裕資

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