フォーブス ジャパン編集部 エディター

代表取締役社長を退任し、顧問となる大湯俊介

今から6年前。2013年当時、コネヒトはクリエイターのためのオンラインギャラリーサービス「Creatty(クリエッティ)」を展開していた。「KDDI∞Labo」の第2期最優秀チームに選出されるなど、周囲からの期待度も高かったが、思ったように事業を伸ばすことができず、結果的に途中でサービスは終了することに…。

その後、事業内容をピボット。Creattyでの失敗を踏まえ「人の生活になくてはならないものを作る」をミッションとし、2014年から現在のママ向けサービス「ママリ」を開始した。この判断が当たりママリはサービス開始以降、右肩上がりで成長。2016年にはKDDIグループ入りを果たす。そして現在はその年に出産した女性の3人に1人(2018年時点)が使うほどの規模にまで成長している。

会社の設立から約7年。事業のピボット、M&Aと会社としていくつものターニングポイントを迎えてきたコネヒトが、また大きなターニングポイントを迎えた。

2019年6月7日、コネヒトは新経営体制を発表。創業者である代表取締役社長の大湯俊介と取締役CTOの島田達朗が顧問になり、新たな代表取締役社長には北吉竜也が就任する。

新代表となった北吉はKDDIの社員であり、コネヒトのKDDIグループ入りを推進した人物。なぜ、このタイミングで大湯は経営の第一線から退くことにしたのか。また北吉はコネヒトの今後をどう考えているのか。新旧代表の胸の内に迫った。

コネヒトをとんでもなく長く続く会社にしたい

今年の1月にはママリが5周年を迎えたことを発表。ユーザー数も右肩上がりで増え、順調に事業を伸ばし続けてきた中で飛び込んできた今回のニュース。大湯によれば、「いつかは別の人にバトンを繋いでいかなければいけないと考えていた」と言う。

「コネヒトのミッションは『人の生活になくてはならないものを作る』です。このミッションを実現するためには、会社自体を20年、30年続け、最終的にはインフラのようになっていかなければいけない。インフラは1人で支えるものではないので、バトンパスはどこかでしなければいけないとずっと考えていました」(大湯)

サービスも順調に成長し、会社の業績も伸び続けていた中で下した、代表交代の決断。「僕が30年後も社長を続け、60歳でC向けサービスの社長をやることは難しい。また、こうしたサービスは血が入れ替わり続けることが重要」と大湯は語る。なぜ、今だったのか。

会社のフェーズが変わること、社内に任せられるチームができたこと、そして会社の業績が伸び続けていること。大湯によれば、この3つが揃ったことが決め手になったという。

「今のコネヒトは数年前と比べて、より大きいものを動かしていくフェーズを迎えています。その一方で、僕は元来緻密にUX(ユーザーエクスペリエンス)を作り込んでいくことが好きな人間なので、再び新しいチャレンジがしたいと思いはじめていました。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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