あなたはどこで働きたい? 女性の働き方を本気で考えた4社の独自制度

左から、永井裕美子(株式会社LiB)、稲垣みずほ(株式会社オークローンマーケティング)、簑田咲(サイバーエージェント株式会社)、谷村江美(株式会社サニーサイドアップ)


女性に特化した制度がない、こだわり
実施企業:ショップジャパン

テレビショッピングから店舗運営までを行うショップジャパンは、「女性に特化した制度」がない。性別、年齢、ライフスタイルに関係なく全社員が使えることを意識して作られている。

その一つとして2015年4月から導入された「SJ Mytime制度」は、コアタイムを含むフレキシブルタイムの範囲内で、始業と終業の時間を自分で決められる。ちなみにコアタイムは月に1回行われる全社ミーティング(1時間)のみだ。1カ月における総労働時間を120時間とし、それを満たせば、100%働いたことになる。

社員全員が時間管理をすることで、業務効率を高め、18時前に帰宅しても後ろめたさを感じなくなったという。時間に縛られない働き方の提案は、家庭がある社員だけでなく、そのほかの社員も趣味を見つけたり、自己啓発の勉強を始めたりと、ライフを充実させるようになった。

最後にショップジャパンの担当者は、「女性が活躍できる環境とは、性別で線引きするのではなく、全社員が成功できる環境である」と締めくくった。





生き方に正解がないように、働き方にもきっと正解はない。それを示すかのように、4社の取り組みはバラバラだった。しかし、少しでも社員が幸せに感じてくれたら、と試行錯誤を繰り返す会社の姿勢に希望が見えた。

4社の共通点としては、社員の声を吸い上げ、スピーディーに制度に落とし込んでいくことがあげられる。そのためには社員自身が声をあげやすい環境であるかが鍵だ。4つのまったく異なる事例から未来の会社のあり方がうつしだされた。

写真=LiBzCAREER

ForbesBrandVoice

人気記事