ダラー・ツリーは、約7100店あるファミリー・ダラーの店舗のうち、およそ1000店でアルコール飲料の取り扱いを開始する計画だ。販売する商品の全てが1ドルではなくなることが、一部の顧客を遠ざける危険性もある。だが、1ドルショップ・チェーンがさまざまなコスト圧力を受けていることを考えれば、必要な方針転換だといえるのかもしれない。
今後には不安材料も
両社によれば、燃料価格の上昇は輸送コストの増加を招いている。また、いずれも米中貿易戦争がさらに激しさを増せば、商品価格を値上げすることになる可能性がある。その他の小売業者と同様、両社は中国以外からの調達を増やすなど、影響の緩和に努めている。だが、両社が取り扱う商品のうち輸入品は「かなりの量」を中国製に頼っており、貿易戦争はリスク要因だ。
ダラー・ツリーのゲイリー・フィルビン社長兼CEOは、中国製品に対する関税率がさらに引き上げられることがあれば、「わが社の事業にも、そして一般消費者にも、大きな影響が及ぶだろう」と述べている。