ビジネス

2019.06.04

米国の1ドルショップが好調、対中貿易戦争は「まだ」追い風

Photo by Megan Morr/For the Washington Post)


ダラー・ツリーは、約7100店あるファミリー・ダラーの店舗のうち、およそ1000店でアルコール飲料の取り扱いを開始する計画だ。販売する商品の全てが1ドルではなくなることが、一部の顧客を遠ざける危険性もある。だが、1ドルショップ・チェーンがさまざまなコスト圧力を受けていることを考えれば、必要な方針転換だといえるのかもしれない。

今後には不安材料も

両社によれば、燃料価格の上昇は輸送コストの増加を招いている。また、いずれも米中​​貿易戦争がさらに激しさを増せば、商品価格を値上げすることになる可能性がある。その他の小売業者と同様、両社は中国以外からの調達を増やすなど、影響の緩和に努めている。だが、両社が取り扱う商品のうち輸入品は「かなりの量」を中国製に頼っており、貿易戦争はリスク要因だ。
ダラー・ツリーのゲイリー・フィルビン社長兼CEOは、中国製品に対する関税率がさらに引き上げられることがあれば、「わが社の事業にも、そして一般消費者にも、大きな影響が及ぶだろう」と述べている。

編集=木内涼子

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