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Blackmoreの買収は、オーロラが2018年初めにステルスモードから表舞台に踊り出て以来、最大の買収案件だ。Urmson以外にオーロラを率いるのは、チーフ・プロダクト・オフィサーで、テスラでオートパイロット・プログラムの責任者を務めたSterling Andersonと、チーフ・テクノロジー・オフィサーで、ウーバーの自動運転チーム出身のDrew Bagnellだ。Bagnellは、カーネギーメロン大学の教授でもある。

Blackmoreの株主には、BMWやトヨタの投資子会社も含まれる。同社のオペレーションは、オーロラに統合される予定で、70名いるBlackmoreの従業員は、今後マウンテンビューやサンフランシスコ、ピッツバーグにあるオーロラの拠点で勤務することになる。

混信を防ぐ「FM方式」のLiDAR

テスラのイーロン・マスクは、今年4月に「LiDARは無駄な技術であり、それに頼っている企業に将来性はない」と述べ、自動運転車にはカメラとレーダー、ソナーがあれば十分だと主張した。

しかし、マスクの考えは少数派だ。ウェイモは、自社開発したロングレンジのLiDARをテスト中で、「Laser Bear Honeycomb」と呼ばれるショートレンジ製品の販売を開始した。2017年には、ゼネラルモーターズ傘下のクルーズが、低コストのLiDARを開発したカリフォルニア州パサデナ本拠のスタートアップ「Strobe」を買収している。

LiDARは、カメラやレーダーと連動し、昼夜関係なく走行中の道路や周囲の形状を3D点群マップで表示することができる。過去10年以上に渡り、カリフォルニア州サンノゼに本拠を置く「ベロダイン」が開発した回転式LiDARが市場を独占してきたが、この数年は「Luminar」や「Aeva」、「AEye」などのスタートアップが登場し、優れた画質や測定距離の長さ、低コストなどを武器に投資家から多額の資金を調達したり、自動車メーカーと提携してシェアを伸ばしている。

Blackmoreの技術は、低コストな材料を用いており、既に光ファイバー通信業界で使われている。また、他の車両に搭載されたLiDARとの混信の心配もない。

「我々は、FM方式LiDARの先駆者だ。例えば、AMラジオとFMラジオを比較すると、AMの方が混信を起こし、雑音が多い。FMラジオやFM方式のLiDARの場合、混信が生じない。これは、安全面を考えると非常に大きな違いだ。今後、多くの車にLiDARが搭載されるようになると、近距離を走行する車両と混信を起こすことが想定されるが、FM方式であればこうした問題は生じない」とBlackmoreの創業者兼CEOのRandy Reibelは語った。

編集=上田裕資

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