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2019.06.03

企業価値20億ドルの「電動キックボード」Limeの成長戦略

(c)lime/Public Docs


スタートアップにおいて、経営トップが交代するのは珍しいことではない。2018年7月にLimeに投資したIVP のSomesh Dashは、グーグルを例に挙げる。グーグルは、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジが共同で設立したが、その後ペイジは2001年に参画したエリック・シュミットにCEO職を譲った。ツイッターも、2008年に共同創業者のエヴァン・ウィリアムズが、もう1人の共同創業者であるジャック・ドーシーからCEOを引き継いでいる。

「これは自然な進化だ。創業者メンバーは共生関係にあり、お互いを深く理解し合っている。これは素晴らしいチームの証だ」とDashは話す。

Krausによると、キックボードのレンタルは、多くの人が考える以上に難しいビジネスだという。初期の熱狂が収まり、各社はサプライチェーンや都市部でのオペレーションなど、ロジスティックスの改善に苦戦している。

Krausは、グーグル・ベンチャーズでパートナーを務めた経歴を持ち、6カ月前にLimeに転身した。Limeがグローバル展開を加速させる上で、彼の経験が大きな助けになることは間違いない。

「1年前、多くの人は我々のビジネスを見て、まるで紙幣を刷るかのごとく簡単にキャッシュを稼げると思っていた。実際、キックボードの用途は幅広く、可能性は非常に大きいが、優れたビジネスに育てることはとても困難だ。我々は、他社が模倣できないような優れたモデルを構築しようとしている」とKrausは語った。

編集=上田裕資

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