米ジョージ・ワシントン大学のGlobal Financial Literacy Excellence Centerが作成した金融リテラシーに関する質問のうち、以下の6つに回答した米国人の多くは、わずか2問しか正解することができなかった。
1. ファイナンシャルプランナーが緊急時のために蓄えておくことを勧めるのは、一般的に何カ月分の生活費ですか?
a) 1~3カ月
b) 3~6カ月
c) 6~12カ月
d) 12~15カ月
正解:C/ 正答率:15%
今年2月に発表されたある調査では回答者の23%が、毎月の給料を全額使い切っており、貯蓄に充てられる分は0%だと答えた。予定外に必要になる医療費や自宅の修理費、失業など、緊急の事態はいつ発生するか分からない。万一の場合に備えて、少なくとも6か月(できればそれ以上)を別の口座に貯金しておくようにしよう。
2. クレジットカードを持ちすぎていると思った場合、どうするのがいいですか?
a) できるだけ多くを解約する
b) 利用限度額の引き上げを申請する
c) 解約には慎重であるべきだ
d) 利用可能残高が最も少ないカード解約する
正解:C/ 正答率:32%
クレジットカードで借り入れをしていないのであれば、複数のカードを持っていることは必ずしも悪いことではない。複数を持っていれば、利用限度額に対して実際に利用している金額の割合が小さくなる。この比率は、低い方がよい。
3. クレジットカードの利用代金の支払いが遅れ、債権回収が代行業者に委託された場合、あなたの信用履歴にその記録が残される期間はどのくらいですか?
a) 1年未満
b) 1〜3年
c) 4〜5年
d) 6〜7年
正解:D/ 正答率:20%
期日に支払いができない可能性がある場合には、事前にクレジットカード会社に連絡してみることだ。信用履歴に悪影響が及ぶ前に、支払い方法を変更できるかもしれない。
4. あなたの純資産を算出するためには、どうすればいいですか?
a) 資産から負債を差し引く
b) 負債から資産を差し引く
c) 資産と負債の額を足す
d) 資産を負債で割る
正解:A/ 正答率:59%
会計学の授業を受けたことがなくても、これは覚えておく必要がある。「貸借対照表」の「資産(持っているもの)」と「負債(負っているもの)」から算出されるのと同じものであり、「損益計算書」の「費用」は別のものだ。
負債は必ずしも悪いものではない。例えば、住宅ローンを組み、時間の経過とともに価値が上昇する住宅を購入するなど、資産を手に入れるための借り入れは良いものだ。