ピッチ中に投資家から受けた質問は、資料に追加すべき
パーキンス氏は、出資を受けるまでに、オーストラリアだけでなくシリコンバレーに飛び、数多くの投資家へのピッチをこなした経験を持つ。少し踏み込んで、避けては通れないピッチについてアドバイスを求めた。出資を引き出すピッチ資料とはどのようなものなのだろうか。
「投資家から受けた質問は、ピッチ資料に追加するべき。ピッチするたびに質問を受けると、投資家がどんな点に疑問を持つかがクリアになる。答えるべき質問についてあらかじめ資料を準備しておくと、自信を持って回答することができる」
百戦錬磨のピッチ資料があれば説得力が増すだけでなく、起業家にとって精神安定剤のような効果も果たしそうだ。
日本市場に注目している
インターナショナルグロースチームのヘッドを務めるシンイー・ホー氏は、「日本市場は最も成長している市場のトップ5に入る」と明かした。先日日本を訪問したばかりだそうだ。
Canvaでは日本語フォントの搭載、日本特有の年賀状作成サービスや、A4など日本特有の紙サイズに特化したサービス等をすでに展開しており、今後もさらなるサービス拡充を目指している。
デザインに疎い筆者がCanvaを使ってみると、サムネイルやチラシ作りがスムースに進むことに興奮を覚えた。まるでデザイナーに依頼したような高品質のデザインが、ものの数分で出来上がる。万人がサクッとデザインできる手軽さは類を見ないサービスと言える。パソコン、iOS、Androidを駆使することにより、誰でもいつでもどこでもデザインができるのだ。
とはいえ、Canvaの目標は「どの職場でもCanvaが使われる」こと。日本市場だけでなく、世界での快進撃が楽しみである。