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2019.06.01

H&Mも三陽商会も、相次ぐビニールショッパー廃止 消費者にできることは?

Gettyimages


ではどのような方法でプラスチックを削減することが現実的なのだろうか。ビニール袋の使用量を減らせる場面について考えたい。

東京都が実施したオフィスビル内コンビニにおけるレジ袋削減キャンペーンでは、レジ袋を使う人(64%)の次に多いのは、袋を使わずに直接手で持って帰る人(27%)であることがわかった。


オフィスビル内コンビニにおけるレジ袋削減キャンペーン 東京都環境局が2019年に実施したアンケート集計結果より

確かに購入品数が多いときはともかく少ないときに手で持って帰るのは、やぶさかではない。

2019年3月のコンビニでの平均客単価は641.8円(日本フランチャイズチェーン協会調べ)。ランチと飲み物、おやつなどの少量の買い物であれば、袋がなくとも手に持って退店することはそう難しくないかもしれない。

たかが1枚、されど1枚……。コンビニでの平均客単価を見る限り、レジ袋なしでも困らない人は一定数存在しそうだ。

ビニール袋を全く使わない生活は不便だ。ゼロにするのが難しいことは承知の上で、プラスチックを削減するための一歩は何だろうか。購入商品が少量で、バッグのスペースに余裕がある時には、レジ袋を辞退する尊い選択が増えて欲しいと願わずにいられない。

文=森屋千絵

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