代表取締役社長の石原恒和と共に、東宝の松岡宏泰常務取締役も登壇し、ポケモン初のハリウッド映画「名探偵ピカチュウ」の世界的大ヒット報告から始まった会見だった。
次いで、世界第2位のゲーム企業「网易游戏」からは、事前予約がすでに170万件を超えるという中国初のポケモン公式ゲーム「ポケモンクエスト」の配信について発表があり、ポケモンとパートナー企業の登壇が続いた。
そんな中注目を集めたのは、同社の新たな挑戦である「ポケモンスリープ」だ。
石原は、「ポケモンGO」が人々の歩く時間や移動時間をエンターテイメントに変えてきたことを強調した上で、「歩く」の次に彼らが注目したのは、「睡眠」だと明かした。
2020年にリリース予定のこの「ポケモンスリープ」は「朝起きることが楽しみになる」をコンセプトとしたゲームで、プレーヤーの就寝時間や起床時間をエンターテイメント化する。
同時に、このポケモンの「睡眠のエンターテイメント化」の挑戦をサポートするために、任天堂からは新デバイス「Pokemon GO Plus+」も発表された。夜に枕元に置くことで、眠っている時間を内蔵された加速度センサーによって計測し、その結果をBluetooth通信でスマートフォンに転送するのだという。
新デバイス「Pokemon GO Plus+」
また石原は、「睡眠」の要素を取り入れ「ポケモンGO」をさらに充実させるために、
「ポケモンGO」を共同開発したナイアンテックと共に新たな検討を進めていると話した。
同社のジョン・ハンケCEOも登壇し、「睡眠のエンターテイメント化」の展望について「健康的なライフスタイルのサポート」という面を際立たせながら、以下のように語った。
「ナイアンテックは(ポケモンGOで)地球そのものを舞台にした新しいゲーム体験を作ることに成功し、人々に外に出て新しい場所を訪れるきっかけを作りました。
ゲームを通して世界を違った視点で見ることで野外での活動を増やし、より健康的なライフスタイルを送っていただくお手伝いをしたいと考えました。 今回のポケモンの挑戦を我々もサポートしたいと思います。
健康的なライフスタイルに欠かせないのは、歩くことに加えて、よく休むことだと考えています。 世界を自らの足で冒険するためには、それに備えてしっかり休息して元気を蓄えることがとても重要だと考えているためです。
どのような形で良質な休息とポケモンGOを結びつけるのか、皆さんの健康的なライフスタイルの増進を念頭において開発を進めています。」