マッケンジー・ベゾスはギビング・プレッジが公表した書簡で、自身には「共有できる金が不釣り合いなほどある」と説明し、富を築けたのは「私たちが決して完全に理解ができないような、無数に連続して起きた作用と幸運」が理由だったと述べた。
ギビング・プレッジにはこれまで、マーク・ザッカーバーグやリチャード・ブランソン、ロバート・F・スミスといった大富豪が参加者として名を連ねている。今回、マッケンジーのほかにも、デービッド・ハーディングやポール・チューダー・ジョーンズ、仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)、ワッツアップの共同創業者ブライアン・アクトンらが加わり、参加者の数は200人を超えた。
ギビング・プレッジは2010年8月、米国の大富豪40人が保有資産の半分以上を寄付することを誓約し始まったもので、他の富豪らに対しても「財産の大半を慈善事業に対して公に寄付する」よう呼び掛けている。
マッケンジー・ベゾスは寄付の対象となる具体的な慈善事業については触れていないが、「私は今後も、慈善活動に対する思慮深いアプローチを続ける。時間と努力、そして配慮が必要なものだが、待つことはしない。金庫が空っぽになるまで続ける」と述べている。
マッケンジー・ベゾスは年内の離婚成立に伴い、世界で3番目に裕福な女性となる見通しだ。離婚調停は円満に終わったものの、財産分与額は史上最多となった。マッケンジーはアマゾン株の4%を受け取る予定で、その価値は2019年4月4日時点で350億ドル以上、現在の価値で359億ドル(約3兆9300億円)に上る。