働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

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新社会人の方々も、春の人事異動で部署が変わった方も、そろそろ仕事に慣れ始めた頃ではないでしょうか? 一方で、初めて作業した時ほどの緊張感が薄れゆき、代わりにどこか物足りない、そのせいか、「疲れ」を感じるようになる方もいるかもしれません。

前回の記事でも少し触れましたが、人間を疲れさせる3つの要素のうち、1つはルーティン作業が続いてモチベーションが下がることで起きてくる「退屈」によるものです。僕自身、仕事において退屈してしまうことがもっとも辛く、ルーティンが何より苦手な性分なので、常にエキサイティングでいられるよう、自分の仕事をコントロールする癖がつきました。

ちょっと背伸びするぐらいがちょうどいい

そもそも、ある程度仕事に慣れてくると、自分のレベルが上がるのに対し、仕事のレベルが低くなっていきます。こうなると退屈になってしまい、気分が上がらず、夢中になりにくくなってしまいます。仕事をエキサイティングに感じられるラインとしては、自分のレベルに対し、仕事のレベルが少し高いくらいがちょうど良いのです。ただし、仕事のレベルが高すぎると、今度は不安による疲れが生じてきます。

ここで注意しなければならないのは、ほとんど多くの人は、やったことのない仕事に対して、わからないからこその不安を抱くので、仕事のレベルを高く見積もってしまうことがあることです。しかしいざ取り組んでみると、ちょっと背伸びをすれば越えられる課題だったことに気づき、どんどんのめり込んで行く、という経験が誰にでも一度はあるのではないかと思います。

つまり、仕事は少し不安を覚えるくらいのレベルで設定した方が、ジャンプしたときに果実をとったときの快感が大きく、エキサイティングになれるのです。自分の仕事を自ら設計していくことを「ジョブクラフティング」と呼びます。

自分で自分の仕事を設計できるようになると、自分が退屈になって疲れないようにも設計できるようになります。そう言われると、特に新入社員の方は、「いまは自分で仕事を選んだり、設計したりする権限がない」と思われるかもしれません。しかし、これはどんな立場にいる方でもできることなのです。

文=尾原和啓

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