白川智樹が代表取締役を務めるアプリコット・ベンチャーズは18年5月に投資を実行し、支援をしている。
白川:二人が仲良くなったのは、1985年生まれの人たちが集う「85会」。当時、久保さんは、WebPay創業者(2015年2月にLINE傘下へ)。前職サイバーエージェント・キャピタルの投資先でした。米国で起業したというハングリー精神溢れるストーリーを持ち、その後に創業した決済という難易度の高い事業でも洞察力があり、強いエンジニア集団を築いていた。印象的な起業家でした。
久保:僕の白川さんの印象は、相談をしたら、本当に率直に、誠実に返答をしてくださる投資家。当時は利害関係がないにもかかわらず、腹を割って話しにくいことも、僕のためになるだろうと話をしてくれる。
600を創業し、僕ひとりの時から、「愛」「誠実さ」「責任感」「柔軟性」「仲間を助ける利他性」「局面を変える力」という6つのバリューを定めました。白川さんはそれら全てを持っている。だから、2人目の社員として「入社してくれないか」と誘いました。やんわりかわされましたが(笑)。
白川:違います(笑)。「僕も独立予定なので投資をさせてください」とお願いしました。18年4月に立ち上げたファンドの方針は、シード・エンジェルラウンドから関わらせていただく。投資させていただいて後悔しない起業家に出資することです。
久保さんは、連続起業家で、かつ、注目していた分野の無人コンビニということで、投資させていただきました。無人コンビニはハードウェア、ソフト面の対応、マーケティング、物流とマネジメントが多岐にわたります。それができているところに起業家としての凄みを感じます。