「ここまで来ることができたのは、サッカーのおかげ」 若手起業家の逆境との付き合い方 #UNDER30STYLE

ecbo CEO工藤慎一



工藤が愛読するサッカー関連の本は、自宅に20冊ほどあるという

━例えば今後、本田さんや長友さんのように「成功」されたら、工藤さんはどうなると思いますか?

「成功」にゴールはないと思っています。「成功」というのは節目ではなく、全て通過点だと考えています。常に自分たちのビジョンや目標をいかに達成するかが重要で、仮にそれを達成できたとしたら、おそらく僕はそのまた次の目標に向かってチャレンジしていくと思います。

一つ一つの成功は確かに嬉しいですが、「成功」ということを目的にしたら、成長は止まってしまうのではないでしょうか。

僕がピッチコンテストに出たり、スタートアッププログラムに参加するのは、より多くの人に自分たちのサービスを知ってもらうため、そして常に自分に新しい挑戦を設けるためです。

常にチャレンジを続ける姿勢は、サッカーをしていなければ身につくことはなかったと思っています。

今後、サッカーでは難しいかもしれませんが、ビジネスで世界のトップを取りたいですね。2025年までにグローバル500都市でecboのサービスを展開し、人々の「モノの所有」に対する課題を解決するのが今の目標です。

それまでもちろんサッカーも続けていると思うので、その頃には社会人リーグに復帰して、よりいいサッカー選手になっていたら最高ですね。


今後3年で成し遂げたいことは?

自身の情熱を青い炎に例え、ブルーのペンでサッカー選手としての現役復帰を宣言。「ビジネスで掲げている目標は現実になると思います。だから、より難易度の高い目標を掲げました。起業家でサッカー選手ということなら、本田さんも実現できていますからね」

工藤慎一◎1990年生まれ。マカオ出身、日本大学卒。Uber Japan株式会社の立ち上げ時を経て、2015年6月 ecbo株式会社を設立。オンデマンド収納サービス「ecbo storage」をβ版運営。2017年1月、カフェ、美容室、郵便局など多種多様な店舗の空きスペースを、荷物の一時預かり所にする世界初のシェアリングサービス「ecbo cloak」の運営を開始。


Forbes JAPANは今年も、アート、ビジネス、スポーツなど各分野の次世代を担う30歳未満の30人を表彰する「30 UNDER 30 JAPAN」を開催。

彼ら、彼女たちが歩んできた過去、現在、そして目指している未来とは。受賞者のインタビューは、8月23日から順次特設サイトにて公開する。

写真=小田駿一 構成=守屋美佳

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