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ecbo CEO工藤慎一

各ジャンルで優れた才能をもつ「30歳未満の30人」を選出する「30 UNDER 30 JAPAN」。

彼らのライフスタイルに迫る連載企画「UNDER 30 STYLE」では、受賞者たちがONとOFFを分けることなく、どう自分の「好き」を追求しているのかを探る。彼らのインスピレーションの源は、一見本業とは関係のないことろにあることもある。

今回話を聞いたのは、2018年の「Business Entrepreneurs」部門受賞者、「ecbo」代表の工藤慎一。カフェや飲食店などの空きスペースに、コインロッカーと同等の料金で荷物を預けることのできるecbo cloakは、現在全国1000店舗以上で導入されている。

工藤がecboと同じくらい夢中になっているのは、今も週に一度はプレーをしているというサッカーだ。また、トップアスリートであるサッカー選手たちの考えを学ぶことが、事業に大きく役立っているという。工藤ならではのサッカーの楽しみ方を聞いた。



━企業の代表として、毎日忙しい日々を過ごされているかと思います。そんな中で、どうしてサッカーを続けることができているのでしょうか。

サッカーをしているときは、素の自分に戻ることができるからです。

「会社社長」をやっていると、社会的な地位が高くなり、自分に対する周囲の接し方が変わることもあります。でもサッカーをしている時は、誰の地位も名声も関係ない。フラットに自分らしくいられるので、どれだけ忙しくなっても辞めることはないと思います。

━サッカーがビジネスに生きることはあると思いますか?

世界を舞台に活躍するサッカー選手たちから学ぶことは多いです。大学生の頃から、トップアスリートのマインドを自分なりに研究していました。

当時から漠然と「会社を創るんだ!」と思いながら、どこか軸のない状態が続いていました。頭も良くないし、才能もなかった。そんな状況にあっても自分らしくいられるのが、サッカーをしている時でした。

だんだんと、自分が小学生の頃から飽きずに夢中になっているサッカーを極めた人たちは、何を考えてるのか興味を持つようになりました。

才能があっても大成しない人がごまんといるように、才能がないと言われていても、大成した人は世の中にはいます。生まれつきの才能ではなく、努力と強いメンタリティの構築によって大成した人の考えを学びたくなったのです。

そこから、2018年にecboに出資をしてくれた本田圭佑さんなどのサッカー選手たちの本やインターネット上の記事を、何から何まで全て読み尽くしました。

有名な話ですが、長友佑都さんは今のように活躍するまで、大学のチームで応援団として太鼓を叩いていました。そんな応援団の1人が後にFC東京に入り、イタリアのACチェゼーナ、そして誰もが知るビッグクラブ、インテル、そしてガラタサライへと活躍のステージを変えていきました。

本田圭佑さんや長友佑都さんなど、僕が憧れた選手たちがどんなマインドセットを持ってそこまで上り詰めたのかを研究をしながら、「自分ならどうするか」ということを考えたんです。

起業した時、ローンチしたサービスが多くの人に注目をされた時、上場をした時など、自分、そしてecbo社がこれから立つであろう様々なフェーズを一つずつブレイクダウンして想像しました。

プロのサッカー選手になるのは難しいですが、一流と呼ばれる人たちが厳しい状態を乗り越えた時の心の持ち方は、真似することができると思います。

写真=小田駿一 構成=守屋美佳

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