また、ホテルでなくゲストハウスですが、東京・高輪にオープンした「Koru Takanawa Hostel」も、インスタグラムやフェイスブックにある投稿から察するに、そこに併設されたカフェやバーが、都内で働く20代〜30代の会社員が気軽に集える場所になっているようです。
代表の南祐貴さんによれば、まさに「みんなが楽しみながら集える場、また帰って来たくなる場の提供」をコンセプトとしているとのこと。ひとりでふらっと訪れても、誰かしら顔馴染みの人間がいる行きつけのバーのようなポジションを確立しつつあります。
ホテルはいま、近代ヨーロッパの「カフェ」や「サロン」に近い存在になっているのかもしれません。
冒頭で紹介した龍崎さんは、Forbes JAPANの記事で「ホテルはメディアのようなもの。ただ寝る場所ではなく、ライフスタイルや社会のあり方を提案する空間。地域と連携して、ホテルを通じて街の魅力を発信していくこともできる」と話しています。
20代〜30代女子が気軽に訪れ、息抜きにも仕事にも活用できるフレンドリーなホテルは、今後ますます増えていくでしょう。もうひとつの家とも、もうひとつのオフィスともなり得る「ホテル」という場を活用した新しい試みに、今後も期待が膨らみます。
連載:経済を動かす「女子」の秘密
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