定年退職すべきでない5つのケース 事前に考えるべき重要なこと

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何も深く考えずに、定年退職を迎える人たちがあまりにも多い。それは、“惨事”を招く原因にもなり得る。退職後の生活に完全な幸福と充足感を求めるなら、綿密な計画を立て、注意深く検討した上で、人生の次の段階に進まなくてはならない。

定年退職を先送りすべき明白な理由がある場合(まだ若い、十分な貯蓄ができていない、など)以外にも、あなたが“引退”してはいけない重大な理由は以下の5つを含め、幾つかある。

1. パートナーが退職

調査結果によれば、夫婦がほぼ同時に退職することを選択した場合、その後の生活に対する満足度が高くなるという。つまり、パートナーが定年退職するなら、あなたも仕事を辞めるべきだということだろうか?

必ずしもそうではない。状況は人によって異なるものであり、パートナーが一時解雇や健康上の問題、または自身のコントロールの及ばないことによって、退職を余儀なくされるという場合もあるだろう。

パートナーが定年退職の年齢に近づいているなら、あなたも自分自身のキャリアに関する状況を見直し、一緒に退職することが理にかなっているのかどうか、検討してみる必要がある。

2. 退屈している

同じ分野、同じ仕事、または同じ会社で何十年も働いてきたなら、飽きてしまっている可能性は十分にある。だが、恐らく今のひどい倦怠感は、残念ながら退職しても付いて回る。根本的な原因に対応しなければ、退職後に待っているのも退屈な生活だ。

どうするのが良い解決策なのだろうか?何に退屈しているのかよく考えてみよう。あなたに必要なのは、気分転換かもしれない。今後の短期・長期の目標を立てることや、一歩下がって全てを見直すための休暇を取ることかもしれない。

倦怠感の原因を突き止め、人生の活力を取り戻すために、友人やセラピスト、ライフコーチの助けを求めることを恐れてはいけない。

3. 今の仕事が嫌だ

職場でのあなたは、惨めなものだ。定年退職を迎える65歳の誕生日までの日数を、指折り数えている──。それは、上司や同僚のせいかもしれないし、勤務する会社のせいかもしれない。あるいは、この3つ全てが原因かもしれない。

あなたが不満を持っている理由が何であれ、それは今すぐ退職するための言い訳にはならない。何が本当の原因なのか、考えてみよう。今の仕事に、何か楽しめる面はないのだろうか?転職すれば、新たなスタートを切ることができるだろうか?本当に好きなことをして、それで給料をもらうためには、どうすればいいだろうか?
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編集=木内涼子

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