面接での「はい/いいえ」型質問 回答時に避けるべきこと

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就職面接における質問で絶対にしてはいけない事をひとつだけ挙げるとすれば、質問に対してただ「はい」か「いいえ」で答えること。たとえそれが「はい/いいえ」の質問であってもだ。質問に答えるときは常に詳しく説明すること。さもなければ、自分が損をするだけだ。

面接官が「はい/いいえ」の質問をする理由のひとつは、その質問に対してあなたがどのように答えるかを見極めるためだ。これは単に、あなたのことを知る方法のひとつなのだ。ただ「はい」か「いいえ」で答えると、自分が興味ややる気があまりないことを示唆してしまう。反対に、詳しく回答すれば、自分が主導権を握り、必要最低限以上の働きをしようという意欲を見せることができる。

詳しい回答ができないと、その仕事を得るチャンスをいろいろな意味で損なう。自己アピールの機会を自分で奪っており、ライバルから抜きん出る努力をしていないことになるのだ。もっと厳しく言うと、質問に対する薄っぺらな回答は、自分が怠け者であるという印象を面接官に与える。

ではどのように回答するのが良いのだろうか? 答えが「はい」の場合は、常に詳細な情報を付加して答えよう。ひと言だけの回答でなく、自分の専門性や経験を強調する力強いストーリーを語ること。プロセスや数字、成果、結果を含めてストーリーを補強しよう。

質問に対する答えが「いいえ」の場合、いくつかの選択肢がある。まずは答えが「いいえ」であることを必ず伝えた上で、そこから話を膨らませること。「はい」とうそをついて、それを裏付ける事実や詳細を話せない状態になることは避けたいはずだ。

以下に、就職面接で聞かれることが特に多い「はい/いいえ」型質問3種類と、それぞれに対する理想的な回答方法を紹介する。

1.「〜の経験はあるか?」

質問されたことに関する直接的な経験があれば、その通りに話せば良い。関連するスキルを習得中なら、そのスキルの内容とそれが自分に必要な理由を説明する。経験もスキルもない場合は、経験はないが習得に前向きな姿勢を伝えるべきだ。
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編集=遠藤宗生

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