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働き盛りを襲った謎の病。身を以て知った、産業医の必要性

自らを一言で表現するなら“柔軟性とスピード感”――こう話す刀禰は、実に輝かしいキャリアを歩んできた。



2002年に新卒でデロイトトーマツコンサルティングに入社。IT黎明期の時代に、SAP ERP導入チームに配属された。2年後に転職したUFJつばさ証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)では、株の公開やエクイティファイナンスの審査など、証券取引所の上場審査に先行する形で行なう引受審査を担当した。その後、株式会社環境エネルギー投資などを経て、現職に至る。

そんなエリート街道を歩んでいた刀禰に、人生のターニングポイントが訪れたのは2010年6月。突然、原因不明の病に倒れたのだ。

しかし病院では「過労だと思うから大丈夫。安静に」という診断が下された。しかし、休んでみても一向に回復の兆しが見えない。そこでセカンドオピニオンとして医師である弟にあらためて相談をした。

結果、刀禰が運ばれたのは、HCU(高度治療室)。ドラマなどでよく見る集中治療室の一歩手前と考えると、その深刻さが伝わるだろう。「診る人間によって、これほどまでに差があるのか。医療の平準化はひとつの課題かもしれない」

そんな思いを胸に、刀禰は、メンタルヘルステクノロジー社の前身となる企業を創業。

医師・医学会を対象とした事業を始めた。会社を経営する立場となって5年が過ぎたころ、メンタルヘルスの重要性を肌で感じる出来事があった。

「ある社員がうつ病を発症してしまったのです。しかも処方された薬が合わず、病状がどんどん悪化してしまった。おかしいと思い調べてみたら、こういった精神科医の判断ミスは珍しくないということが分かったんです。この時のもやもやした違和感、そして、彼のように仕事だけでなくプライベートから起因するケースがあるということが分かり、本気で産業保健事業へ参入しようと決めました」

刀禰はまず、共に医師である弟夫妻へのヒアリングを重ねた。そこで義妹から「臨床医をやりつつ産業医にトライしたくても、その方法が分からない」という、医師としてのキャリアに対する悩みを聞く。

かつて証券会社で引受審査をしていた時、確認書類の項目にあった「産業医」。当時は、単なるコンプライアンス対策のひとつとしか捉えていなかったが、経営者となれば見方も変わる。

「精神疾患が五大疾病のひとつとして掲げられるようになったこの時代に、産業医の需要はますます高まると考えました。加えて、産業医へのチェンジを望む臨床医が増えているという実態も分かってきたんです。これはやるしかないと」

健康経営にコミットすることが、多くのひとの幸せを実現する

2016年1月。

刀禰はすでにあった子会社をAvenirと社名変更し 「企業と産業医のマッチング」と「医師のキャリア支援」の2つの事業をスタートさせた。

顧問産業医には方向性を同じくする三宅琢氏を迎えた。産業医の派遣事業には、三宅氏と産業医科大学のナレッジを基に築かれた、独自の施策が盛り込まれており、登録医師数は800人以上にのぼる。

800人もいればスキルにもばらつきが......と勘の良い読者なら思うだろう。同社はしっかりとスキルの可視化を行ない、それに応じた産業医としての教育も施しているというから驚きだ。つまり、「クオリティが担保されている産業医」のみが派遣される。

産業医を派遣すればハッピーエンド、とならないのが、このサービスの難しさでもある。刀禰自身も「産業医と企業がマッチングしてからがこのサービスの本番」と強調する。では産業医以外の誰が、どのように、従業員の心の健康を支えているのか。

このサービスの要となるのが従業員の働く環境を整え、サポートするカスタマーサクセスのチームの存在。産業保健師をはじめとする産業保健分野のプロたちが、日常業務で起こるトラブルの相談から労働安全衛生全般のレクチャー、復職支援プログラムの作成などを行なっているという。

産業医の品質向上と標準化・ミスマッチの防止・企業への細やかなサポート。プロセスを一つひとつ丁寧に進めてきた結果、この『Avenir産業医』の解約率は1%未満というから驚きだ。

「従業員の健康や職場の改善に投資することで、業績を向上させる“健康経営”の考え方には心から賛同しています。実質的な経済を支えているのは、働くひと自身。世に精神疾患を予防する仕組みを広め、彼らの健康を守り抜くのが私たちの役目であり、それをやり遂げた時、“幸せをリデザインする”というミッションに到達できるのだと確信しています」

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