こうして業界を巻き込んだ、エアビーアンドビーとマリオットの戦いは、ますます新しい需要の開拓というところにシフトしていきそうだ。数年後には、マリオットの英語サイトに合掌造りの古民家が載り、エアビーアンドビーではドイツのライン川沿いの古城ホテルがリストされていたりするかもしれない。
とはいえ、民泊は需要がある限り、マイナス面を改善して進化していくに違いない。宿泊者は、その地域を担当するアウトソースのコンシェルジェから鍵をもらい、なにか夜中に不具合があれば、電話をするとそれは地球の裏側の国の人間が多少のアクセントとともに英語で「May I help you?」と尋ねてくるという具合に。
筆者が先日使ってみたテネシー州での貸し切り民泊では、暗証番号を入れる電子錠が開かずに閉口したが、「緊急連絡先」なるものに電話をかけると、今回はちゃんと人が出た。訊いてみると、電話はどうやらインドにつながっていたようだった。
連載:ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信
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