私がビジネスとキャリアのコーチとして関わってきたクライアントの多くは、就職活動や面接のプロセスを失望とストレスだらけの嫌な体験とみなしていた。だが、就職活動ではさまざまな仕事に応募するのだから、不採用は避けられない。不採用を学びと成長のチャンスととらえよう。大切なのは、自分の捉え方なのだから!
拒絶が好機となりうることを証明するエピソードは多くある。小説家スティーブン・キングの出世作『キャリー』は出版されるまでに30回も拒絶された。マリリン・モンローはモデル事務所から秘書になることを勧められた。こうした人々が、拒否により努力をやめていたらどうなったか、想像できるだろうか? 違いを生んだのは、忍耐とやり抜こうとする信念だ。
では、この新しい視点はどうやれば身につけられるのだろう? 楽観的になれない時は、次のことを思い出してほしい。
・ネガティブになるのは楽
人は、ネガティブな考え方を繰り返す状態に簡単に陥ってしまう。どうせ失敗すると思いながら何かを始めると、失敗の中で生きていくのが楽になってくる。それを許してはダメだ。
次に拒否された時は、ポジティブ思考の練習方法として「内省」を試してみるといい。時間を取って、面接のプロセスや体験から学んだことを全て書き出したり、思い出したりする。なぜ不採用となったのか、次はどうしたらいいか、本当に自分に合う仕事だったのかを省みよう。
・拒絶はけがの功名
見つけた求人は、自分の職歴に完璧に合っていたり、その会社の目標が自分の使命と完全に合致していたりするかもしれない。素晴らしいことだが、だからといって必ずしもそれがあなたにとって完璧な仕事というわけではない。
こうした仕事で不採用となった場合、これを幸いだと受け取るようにし、応募できたことだけでも感謝しよう。