オークション名は「The Supreme Vault: 1998 - 2018」。サンドバッグやミニバイクなど、これまでに制作したほぼ全てのアクセサリーを網羅し、ブランドの「カルチャー年表」を表しているようだ。
1994年にニューヨークのダウンタウンで生まれ、スケーターカルチャーを牽引してきたシュプリームは、今年でブランド立ち上げから25周年を迎える。川久保玲がデザイナーを務める「コムデギャルソン」などとのコラボレーションは定番化しており、近年では仏LVMHグループとのコラボレーションにより、ロゴをデザインしたスウェットシャツなどを発表し、爆発的な売り上げに貢献した。
今回のオークションに出品されたアイテムは、価格や希少性もさまざま。オークションではその多くがリザーブ価格(最低落札価格)無しで出品されている。また、それぞれに発表年や簡単なキャプションも書いてあり、眺めるだけでも興味深い。
このうち、注目のコレクションを紹介しよう。
Stern社とコラボレーションして生まれたピンボールマシーン©Sotheby’s
まず「Supreme×Stern」のピンボールマシーン。シュプリームが新たなアイテムを制作する時、業界のブランドリーダーと協力するケースが多い。ピンボールマシンの製造を牽引するStern社とのコラボレーションでは、両社がこれまで販売した最も高価なアイテムとなった不朽の名品という。製造台数は100〜200台程度とされ、個人所有は珍しい。
落札予想価格は40万〜60万香港ドル(560万〜840万円程度)という。
ピンボールマシンは完全にシュプリーム仕様にカスタマイズされている ©Sotheby’s
2017年にColemanとコラボレーションとしたミニバイクは、頑丈なメタルフレームに42インチのホイールベースで、最高速度は時速約38キロ。オンライン限定で発売され、当初の販売価格は1000ドル(税・送料別)。アイコニックなバイクとしてすぐに売り切れ、ファン憧れのアイテムと言えるだろう。落札予想価格は、5万〜7万香港ドル(70万〜98万円程度)だという。