人脈作りを妨げる、ネットワーキングの3つの誤解

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人と出会うことは、それだけでも努力が必要なものだが、ネットワーキング(人脈作り)に対する誤解が、そのハードルをさらに上げている。以下は、そんな誤解の代表例3つだ。

A. 特定の環境下でしか起きない
B. 雑談や愛想笑いが必要
C. 自分は他人の役に立つものを何も持ち合わせていない

ではそれぞれの誤解について解説していこう。

誤解:特定の環境下でしか起きない
事実:ネットワーキングはどこでも起きうる

本物のネットワーキングは、地下鉄の中、ジム、街角など、どこでも起こりうる。カンファレンスやオフィスのハッピーアワーなど、これが起こりやすい場所はあるが、ネットワーキングは何もこうした既定の環境にとどまらない。ネットワーキングとは、人々と話し、純粋なコネクションを築くことだからだ。

自分の視野を広げて、誰かと出会い、つながりを持つ機会は日常的にあることに気付こう。同じヨガのレッスンを楽しんでいる女性がいたら、終了後に彼女に話しかけてみてはどうだろう? あるいは図書館で、自分が読んだことのある本について話している学生のグループがいたら、自分の考えをそのグループの議論に加えられるかもしれない。思いもよらない出会いの機会をフルに活用しよう。

誤解:雑談や愛想笑いが必要
事実:ネットワーキングの成功には誠実さが必要

相手に対して愛想笑いや取り留めのない雑談をしているようでは、その人との深いつながりは形成できない。真のネットワーキングに必要なのは、自分らしさを保ちながら、相手と会話し、共通の興味を探ること。もちろん、最初はぎこちなくなるかもしれない。しかしすぐにフランクな会話に発展し、互いをよく知れるようになるだろう。

もしあなたが、ネットワーキングをToDoリストの一項目にすぎず、自分を偽る必要のある試練として考えているのなら、時間の無駄はやめて、自分の居心地のいい場所に行った方がよい。結局、あなたが築ける人間関係の基盤は、自分が相手に対していかに誠実になれるのかにかかっているのだから。

誤解:自分は他人の役に立つものを持ち合わせていない
事実:あなたが他人に貢献できる方法は自分でも驚くほど多く存在する

自分の好きな作家が地元にやってくる予定で、そのイベントを宣伝する必要があるのなら、地元のコーヒーショップやソーシャルメディアで告知をして、友人を連れて行こう。イベントにより多くの人を呼ぶことができれば、その人々の生活に付加価値を与える一つの方法となる。人との関係に対する自分の貢献度は決して過小評価すべきでない。

ネットワーキングとは一方通行ではない。誰もが、持ち寄って共有するような何かを持ち合わせている。自分が憧れている人に話しかけることですらためらってしまうような人は、次にその機会があったら思い切って話しかけること。相手が知らなかったことを話せたり、相手の問題を解決できたりと、人の生活にさまざまな形で付加価値を与えられる可能性はあるのだから。

編集=遠藤宗生

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