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「標準的なレストランでは、売り上げの90%がクレジットカードを通じてやり取りされる。そのためレストランは閉店時、クレジットカード取引のチップを支払うための十分な現金を持ち合わせていない。キックフィンを使えば、レストランは給料とチップの両方を直接、銀行口座かプリペイドカードにリアルタイムで支払うことができる

これにより、苦労することなく現金の確実性を享受することができる。従業員はボタンを押すだけで、その金を好きな口座に移動させることができる。ペイパルのようなオンラインウォレットに入れることさえ可能だ。レストランは給料の支払いを知らせるため、従業員にSMSを送るだけでよい」(エドワーズ)

ロバーツは、キックフィンがインゴ・マネーと協業したことで、こうした資金が即座に、そして安全に使えるものになったと述べた。これは、使用可能になるまで数日かかることもある給料支払小切手の預金や自動決済機関(ACH)を通じた決済とは異なるものだ。

キャッシュレスの支払いモデルはレストランにとって便利なものだが、顧客と従業員にとって選択肢が減る懸念もある。さまざまな理由から現金での支払いを好む人は、業界での変化に取り残されてしまう。ニューヨーク市では、小売業者やレストランが現金での支払いを拒否することを禁じる法案が出されている。

「消費者を対象としたビジネスであるレストランは、自社の運営上の問題を減らして安全・安心を向上させること──それには、現金の取り扱いが大きな影響を与え得る──と、支払いの選択肢を減らし顧客との間に摩擦が生まれることの間に挟まれている。市場の力が最終的には勝つだろうが、どのような最終結果になろうとも、当社は現時点では雇用主を支援し、運営面を合理化し従業員のニーズにかなうものを提供できるようにしている」

3人は、現金を数え封筒を社員に手渡し、現金チップの報告書を提出し、営業時間外に預金をする必要は米国で消えつつあると確信している。その代わり全てがデジタルに処理され、従業員はデジタルな方法で支払いを受けるようになり、クレジットカードやデビットカード、銀行口座、あるいはオンラインウォレットなど好きな方法で直接チップを受け取れるようになる。

その他の現金はチップとして使用された後、現場の非常に小さな現金処理機に預金することになるだろう。そうすればレストラン側は即座に運転資本にアクセスできるし、現金を銀行まで運ぶリスクもなくなる。

翻訳・編集=出田静

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