ミレニアル世代のソリューション
レノによると、フェザーの契約者らは大学を卒業し、最初の家を購入するまでの18~35歳の層で、男女比は50対50だ。「この世代の生活は、仕事や交際関係、住む街など、変化を遂げていることが多い。その結果、1~2年おきにアパートを変えている」とレノ。「こうした人は移り変わりが早い生活を可能にするため、所有の責任を負うことなく物を使えるような、カスタマイズ可能で要望に合わせたサービスに魅力を感じている」
フェザーはまた、顧客が通常購入するような店舗から在庫を仕入れることで他社と差別化している。同社は現在、独占的に提携している小売業者West ElmやPottery Barnに加え、Casper、Leesa、Joybirdなどの人気ブランドから150点の異なる家具を提供している。
コスト効果
フェザーのレンタルモデルには会員と非会員の2つの層がある。会員は年会費として、月額19ドル(約2100円)を年会費として支払う。「会員は家具の価格に対して大きく割引かれた値段を月額レンタル費として支払い、1年間に支払う金額は販売価格の50%に値する」とレノ。
同社では購入選択権付きレンタル制度も提供しており、加入者は家具のレンタル費として支払った額を購入費として充てることができる。また、1回につき99ドル(約1万1000円)で家具を変更することもできる。会員であれば、年間1度までは無料で交換できる仕組みだ。家具を所有するコストに上乗せするのを多くの人が忘れてしまう配送と組み立ても無料だ。
しかし、フェザーの加入者全員が頻繁に引越しをしているわけではない。顧客の一部は、家の空き部屋や所有物件をホームアウェイ、VRBO、エアビーアンドビーなどの企業を通して短期レンタルする人たちだ。フェザーを使用すれば、よりコスト効果が高い方法でおしゃれな家具を設置することができる。しかしレノは「当社の顧客の圧倒的大多数が、自分自身の住居のために当社の家具を活用していることを補足しておきたい」と述べた。
今後の計画
フェザーは現時点では新たな市場に注力する予定だが、レノはさらなる拡大の可能性を排除していない。「当社では、追加の公式な拡大計画を共有していない。しかし私たちは、米国や世界の都市居住者が多額の資金を費やしたり、地球環境を損なったりすることなく家に家具を置くために活用可能なサービスをフェザーが提供していると考えている」と述べた。