人生短し、リンクス多し

ロイヤル・ウエストノーフォーク・ゴルフクラブ


海の潮の満ち引きにこれだけ影響を受けるコースも珍しく、高潮のときにはクラブハウスへ車で近寄ることができなくなるという。また、コースのなかでも8番ホールと9番ホールは、潮が高くなるとプレイするのが危ぶまれる。
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というのも、満潮時にはコースが切り離され、海に浮かぶ島のように姿を変えてしまうのだ。プレイに訪れる際には、潮の満ち引きの時間を確認することを強くおすすめしたい。



ちなみにロイヤル・ウエストノーフォークはツーボールのみプレイ可能なコースのため、3時間もあれば余裕で18ホールを回れるだろう。
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プレイを終えた後には、プロショップを見たり、ヴィクトリア朝の伝統的なクラブハウスでウェルカムムードに包まれながらワインやビールを飲み、自家製の料理を楽しんだりすることができる。メンバーもゴルフクラブのスタッフも、とてもフレンドリーで心地よく過ごせる。

筆者は様々なリンクスコースをこよなく愛しているが、イングランドにあるリンクスのなかではどこがいいかと聞かれると、やはりロイヤル・ウエストノーフォークと答えるであろう。

筆者がプレイしたときも、潮の満ち引きの時間が書かれた黒板がコースの入り口に置いてあり、その時間をふまえてのプレイになった。

18ホールを2回ラウンドしても、プレイ時間は合わせて5時間半ほど。そのあとクラブハウスのバーで現地のメンバーの話を聞いたりしながらゆっくり過ごし、イングランドで吹く風の定義など、それまで自分が知らなかったことを教えてもらう時間は、まさに至福のひとときであった。

さて、これまでおよそ3年半にわたりスコットランド、イングランドをはじめとする各地のリンクスについて自身の見聞を交えながら筆を執ってきたが、今月号をもって本連載が一旦終了になるということで、この原稿で読者諸君へお目にかかるのが最後となった。いままでのご愛読に感謝するとともに、この先また皆様とどこかでお会いできるのを楽しみに筆を置くことにしよう。

Again, life is too short and too many links to conquer!


こいずみ・やすろう◎FiNC 代表取締役CSO/CFO。東京大学経済学部卒。日本興業銀行、ゴールドマン・サックスで計28年活躍。現役中から、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢・発起人、TABLE FOR TWO Internationalのアドバイザーなど社会貢献活動にも参加。お金のデザイン社外取締役、WHILL、FC今治のアドバイザー。

文=小泉泰郎

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