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Chayantorn Tongmorn / shutterstock.com

アップルは2017年のiPhone Xで指紋認証のTouch IDを廃止したが、同社はこの機能を復活させるプランを描いている。

ニュースサイトPatently Appleは先日、アップルが密かに申請した特許書類を公開した。同社はこれまでになかったメソッドで、指紋認証を実現しようとしている。資料には、スクリーンの下部に一連のピンホールカメラが配置された様子が描かれ、画面のどこをタッチしても、指紋認証が可能になるテクノロジーについて記載されている。

従来の指紋認証システムは、端末の特定の位置に指を置くことを要求されたが、この方式であれば、自由度が増し、直感的な操作が可能になる。

アップルがTouch IDの復活を計画中であるというニュースが浮上したのは、これが初めてではない。昨年秋に発売されたiPhone XSやXS Max、XRの売上不振が伝えられる中、2018年12月の段階で筆者は、アップルが超音波型の指紋センサーを開発中で、サプライヤーとしては中国のO-filmや台湾のGISとTPK Holdingらを検討中であると執筆していた。

新たな指紋センサーは、指紋をマッピングするだけではなく、3Dモデル化して認識するという情報も得られている。今回の特許資料には、実際に稼働中の製品のプロトタイプの写真も添えられており、このテクノロジーが完成に近づいていることも見えてきた。

iPhoneファンの間では既にFace IDの利用も定着しているが、新たなTouch IDはFace IDを置き換えるものではない。顔認証と指紋認証を組み合わせ、さらに強固なセキュリティを実現できるのだ。これにより、従来よりもセキュアな決済が可能になり、iPhoneがパスポートに置き換わる存在になる未来も近づくことになる。

ただし、アップルが今年発売するiPhoneの新モデルに、この指紋センサーが搭載される可能性はかなり低い。搭載が見込めるのは2020年に発売の端末だ。iPhoneの新機種を待ち望む人は、今年のアップグレードは見送り、来年まで待ったほうがいい。

編集=上田裕資

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