キャリア・教育

2019.06.01 20:00

失敗から立ち直るために必要な、たったひとつのこと

Hiroshi Watanabe / Getty Images


チャンスを掴むために必要な「2つの要因」
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私はこのとき、大きな教訓を一つ学びました。

それは、心から信じて応援してくれる「自分に価値を感じてくれる」自分自身のファンをつくらないと、失敗しても挽回できる機会を逃し、失敗した時点ですべて終わってしまう。しかし、私を信頼してくれるファンをつくれば、必ず挽回する機会を手に入れられるのです。

失敗から立ち直り、再びチャンスをつかむには、「内的要因」と「外的要因」があると私は考えています。
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「内的要因」は、失敗を糧にすることが出来るメンタリティを持てるか。これは、精神力や胆力などが問われます。

実際、失敗を糧にしてきた人の話の多くは内的要因を強調しているケースが多いように思います。「破産から立ち直った」「弱小企業で倒産寸前から盛り返した」など、失敗した経験を活かした人の話のほとんどは、その人固有の精神的な強さがクローズアップされがちです。

そうした人の話は魅力的に映りますが、一方で多くの人にとっては「自分とは違う次元にいる人」のように聞こえてしまうのです。

自分には、失敗から反転攻勢できるだけの精神力も胆力もない。自分の場合は、失敗したらそこでキャリアがすべて終了してしまうと感じるのではないでしょうか。

だから、このコラム連載のテーマである「失敗すればチャンスをつかめる」といっても、多くの人が半信半疑なのかもしれません。

私の場合、精神力が強いわけではありませんし胆力が人並外れていると自覚したこともないので、おそらくこうした内的要因だけでは立ち直れなかったでしょう。

そこで私が強調したいのは、外的要因の存在です。

ここで言う外的要因とは、自分がこれまで強い信頼関係を築き上げてきた人たち、自分の強みや個性を認めて信じてくれる人たち、自分が窮地に陥っても期待し続けてくれる人たちがどれだけいるのか、いざという時にどれだけ自分に関わり合いを持ってくれるのかという、外部から自分に対して良い影響を及ぼす要素を指します。

この外的要因があれば、自分自身がどんな状況であっても、どんなに失敗しても本気で応援し続けてくれる人が現れます。この外的要因を作っていくことがパーソナルブランディングなのです。
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文=河本扶美子

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