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2019.05.16 11:45

海草食の魅力を米国人にアピール メーン州の起業家たち

maramorosz/Shutterstock.com


オーシャンズ・バランスの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のミッチェル・レンチは、自分のミッションは海草を「すしレストランでしか食せないようなエキゾチックな食材ではなく」、もっと身近なものにすることだと語る。
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「メーン州がこの成長の中心地となっているのは、長い海岸線があり、水が冷たく比較的きれいだからだ」とレンチは言う。

こうした環境では、多くの海草が収穫できる。しかし味はどうだろう?海草は体に良いとのことだが、いったいどんな味がするのだろうか?

ロジャーズは、この点が自分たちの目指す商業的成功にとって最大のハードルのひとつだと認めている。米国では大半の人が、海草といえば海岸に打ち上げられ、死んで腐ったものしか目にしたことがなく、きっとまずいに違いないと思い込んでいることを、ロジャーズはわかっているのだ。
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「仮に私たちが、枯れて腐ったトマトしか目にしたことがなかったとすれば、とても好きにはなれないだろう」とロジャーズは言う。

海草の味を最も的確に表現しているのは、日本語でいう「うま味」だとロジャーズは言う。

うま味とは、苦味、酸味、甘味、塩味に続く第5の味で、日本人科学者が海草から発見した。「これは“savory”とも言い換えられる。ステーキにはうま味がある。人が美味しいと感じるものだが、表現するのが難しい味だ」とロジャーズは説明する。

ロジャーズいわく、海草は種類によってさまざまな味わいがある。そのまま食べられる海草もあり、ロジャーズも生食から海草食の世界に入ったという。メーン湾で採れる「ダルス」を食べて育った。ダルスは、うま味を持つ赤紫色の海藻だ。

ロジャーズによれば、海草は一般的にスープに入れたり海藻サラダにしたりして食されるほか、さまざまな商品に使われている。

「私たちは常に海草を使っている」とロジャーズ。「海草から抽出した成分は、歯磨き粉やアイスクリームの増粘剤として使用されており、食品工業での用途は多い。(海草を使った)伝統料理は数千年前に遡る」
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編集=遠藤宗生

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