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航空業界にサブスクリプション型のビジネスモデルを導入した企業として注目なのが、テキサス州ダラス本拠の「ワンダーリフト(Wanderift)」だ。同社は月額369ドルを払えば月に3回、月額459ドルなら月に4回のフライトが利用可能になるサービスを運営している。

提携航空会社はアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッドの3社で、米国の28都市間のフライトが選べる。最も人気の路線はサンフランシスコ−ロサンゼルス間という。

ワンダーリフトでは、利用しなかったフライトを翌月に繰り越すことが可能で、通常の格安航空券と同様にマイルも貯められる。また、追加料金を支払えばアップグレードも可能だ。

この分野の競合にはSkyHiという企業があり、同社は月額199ドルを支払えば月に最大5回のフライトを、最低35ドルで利用できるサービスを提供中だ。

ワンダーリフトの創業者でCEOのZach Burauによると同社の事業は順調で、サブスクリプション会員は月に52%のペースで増加中という。ユーザーの大半は個人の顧客で、ビジネス旅行やレジャー、週末の帰省など様々な目的で利用されている。

予約の際は朝や午後、夕方などの大まかなフライトの時間帯を指定して検索するのが基本だが、特定の便の指定も可能という。大学でコンピュータ・サイエンスを学んだBurauは、2018年にワンダーリフトを創業。エンジェル投資家から35万ドルのシード資金を調達してサービスの準備を進めた。

アドバイザーには1990年に旅行業界のソリューション企業Travel Automationを創業したPhilip VerLeeを迎え入れ、2019年1月にワンダーリフトはサービスを開始した。

Burauによると同社は既に黒字化を達成したという。「当社のビジネスの特徴は、極めて低コストで運営可能な点にある。当初想定したマージンは月間売上の6.5%だが、現時点で5.5%程度を実現した。決して大きな利幅ではないが、収益化は達成できている」と彼は話した。

ワンダーリフトは当面の間、米国市場でのオペレーションに注力するが、シルバー・エアウェイズとの提携でカリブ海地域へもサービス範囲を拡大する計画だ。

編集=上田裕資

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