化粧品販売を行うメディプラスとその関連会社のメディプラス研究所は、2016年から全国の男女14万人を対象に行っている「ココロの体力測定」から、女性のデータを分析し「ストレスオフ県ランキング」を発表した。
ストレスオフとは「ストレス性疲労(ストレスがキャパシティを超過し、心身に蓄積することで起こる疲労状態)をオフすること」を指し、調査では都道府県ランキングに必要な数として各県1000サンプル以上を確保し都道府県、年代などでウエイト修正がされている。
鳥取県が昨年の9位から1位に今年は、2016年に第1位だった鳥取県が、2017年の5位、2018年の9位を経て再び首位となった。
よく眠れないか、活気が湧いているかなど、29項目を4段階で回答する厚生労働省のストレスチェック(B項目)を基準に算出した各県の低ストレス者(39点以下)割合から、高ストレス者(77点以上)割合を引いた鳥取県の「ストレスオフ指数」は61.2と過去最高を記録した。
ストレスオフ県ランキング2019のフルリストは以下の通りだ。
出典 https://mediplus-lab.jp/contents/detail/3370鳥取女性はなぜストレスオフできている?鳥取県のストレスレベル別割合を見ると、低ストレス者が14.5%。2018年と比較し、3.7ポイント増加した。2019年の全国平均(低ストレス者割合)8.8%と比較しても、非常に多い割合となった。
ストレスレベル 全国平均(出典https://mediplus-lab.jp/contents/detail/3370)ストレスレベル 鳥取女性(出典https://mediplus-lab.jp/contents/detail/3370)一方、高ストレス者割合は4年連続で増加しており、高ストレス者を減少させることで、ストレスオフ指数の高まりが見込まれる。
時間ストレスの少なさ通勤時間は「20分以内」が70.1%と非常に多く、通勤時間のストレスが低い鳥取女性。「自分のプライベート時間」「仕事のパフォーマンス(家事含む)」も含め、比較的ワークライフバランスが取れているという結果になった。
ストレスオフの要である「健康状態」も、鳥取女性は低ストレス点数傾向で、「家族・身近な人との時間」「人とのつながり方(リアルな人間関係)」ストレスも低かった。
そして今回上位になった広島県、三重県の傾向を見ると、「自然との共生環境」と「新旧の文化が息づいた県」の地域満足度が特徴的であることから、メディプラスは「ストレスと地域満足度」には相関性があるとみており、エリア特性の違いなどを加味した傾向を分析中だという。