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2019.05.15 14:30

ディズニーがHuluを子会社化、ネットフリックスと激戦必至に

Drew Angerer/Getty Images

Drew Angerer/Getty Images

ウォルト・ディズニーは動画ストリーミングのHuluを傘下に収め、動画配信事業を大幅に強化していく構えだ。ディズニーのボブ・アイガーCEOは5月14日、コムキャストが現在保有するHuluの株式を買収し、完全な支配権を握ると述べた。

ディズニーはコムキャストが持つHulu株33%を、2024年1月以降に買い取ることになる。

アイガーは動画配信を通じ、コンテンツを消費者にダイレクトに届けようとしており、Huluのコンテンツがスポーツに特化したストリーミングの「ESPN+」や、今秋始動するファミリー向けストリーミングの「Disney+」に次ぐ、第3の柱になると述べている。

ディズニーはこの3つのストリーミングサービスを共通のパスワードで提供する、もしくはバンドル型のサービスで視聴可能にすると、アイガーは述べた。

ディズニーはまた、Huluを同社の広告ビジネスに組み込み、広告の出稿主らにTV広告とデジタルプラットフォーム上の広告を同時に購入できる機会を与えていく。ディズニーの3つのストリーミングサービスは全て、BAMtechのテクノロジーを用いている。

カリフォルニア州バーバンク本拠のディズニーは今年3月、21世紀フォックスの映画事業やテレビ事業を713億ドル(約7.8兆円)で買収し、フォックスが保有していたHulu株の30%を入手していた。

その後、4月にHuluがAT&Tが保有していた同社の株式14億3000万ドル分を、AT&Tから買い戻した結果、Huluの出資元は株式の3分の2を持つディズニーと、3分の1を保有するコムキャストの2社となっていた。

Huluは2008年にニューズ・コープと、コムキャスト傘下のNBCユニバーサルが合同で立ち上げた。今回の合意でコムキャストは、NBCのコンテンツを同社が来春始動する広告型ストリーミングサービスで配信する権利を取得している。

編集=上田裕資

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