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2019.05.31 06:30

車を「宅配ボックス」化する、フォードのコネクテッドカー戦略


このプログラムに最初に参画したSparklは、シカゴを拠点とするベンダーだ。洗車のみを依頼したいドライバーには、スタッフが停車場所まできて作業をしてくれる。車内清掃も依頼したい場合、ドライバーはFordpassアプリを使って遠隔からドアを解錠することができる。

「これらは、我々が最初に顧客に提供するサービスだ。集荷や配達を手掛ける外部企業との提供を強化している」とFordPassのエコシステム・ビジネスリーダーを務めるLorin Kennedyは話す。

「小売店と協業することが多く、配達先の車両位置を特定するのに比べて集荷は非常に簡単だ」とKennedyは述べている。

カーシェアリングが広く普及するまでの間は、コネクテッドカー向けの様々な新サービスが登場することが予想されている。新たなアプリやサービスが開発されると、リリース前にフォードが個人データのセキュリティやプライバシーが適切に管理されているかを慎重に精査するという。

コネクテッドカー向けサービスは、ドライバーにとって便利なだけでなく、自動車メーカーの新たな収益源となる。

「APIモデルでは、様々な収益分配の方法が考えられる。ポータルへのアクセスは無料なので、我々は外部パートナーがAPIを使ってドライバー向けソリューションを開発することを推奨している。契約条件は、パートナーによって個別に取り決めている」とKennedyは話した。

今後は、フォードをはじめ、多くの自動車メーカーが次々と新たなコネクテッドカー向けサービスを提供するようになるだろう。

編集=上田裕資

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