グーグルのPixel 3Aが「最高のミドルレンジ端末」と呼べる理由

グーグルが新たに発表した「Pixel 3A」(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)


Pixel史上最高のバッテリー持ち

3Aのバッテリー持ちは、歴代のPixel端末で最も良かったPixel2に匹敵する。3よりもバッテリー持ちが良い理由は明確だ。解像度が1080ピクセルに落ち、画面比率も小さくなった一方で、バッテリー容量が大きくなったからだ(XLは3700mAh)。

筆者が使っているPixel 3Xlは、それほどハードに使わなくても夜10時にはバッテリーが切れてしまうが、3A Xlは翌朝まで持つ。ワイヤレス充電はないが、充電速度は上位モデルと同じだ。一方、3Aに関しては、バッテリー容量が3000mAhと3の2915mAhよりも若干大きくなっているが、3A Xlほど違いは明確ではない。

シンプルで使いやすい「純Android」

この数年で、サムスンやLGなどのアンドロイド端末メーカーのインターフェースはかなりすっきりした。しかし、シンプルさではPixelのピュアなアンドロイドOSに適わない。また、重要なアップデートが真っ先に反映されるのも大きな利点だ。他のアンドロイド端末の場合、アップデートが反映されるのに数ヶ月かかる場合も少なくない。

イヤホンジャックの搭載

アップルがiPhone 7でイヤホンジャックを廃止した際、評論家の多くはオーディオ端子がなくなると予想した。しかし、それから3年が経った現在でも、サムスンのギャラクシーやノートなどの大手ブランドをはじめ、3.5mmのイヤホンジャックを搭載している端末は多い。グーグルのPixel 3Aもその1つだ。

グーグルは、ミドルレンジ端末市場においてイヤホンジャックが重要だと考えていると推測できる。ヘッドホンのバッテリーが切れの心配がなく、アンドロイド端末に発生しがちなブルートゥースの不具合もなく使用できることはありがたいことだ。

編集=上田裕資

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