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2019.05.16

問題行動、執着心が世界を変える? クレイジーな偉人伝 part2

左から孫正義、イーロン・マスク




幼少の頃、「なぜものが燃えるのか知りたいと、藁を燃やして観察していたところ自宅の納屋が全焼」「ヘリウムガスで人を浮かせようとして友人に飲ませ大騒動」など問題児エピソードには事欠かなかったトーマス・エジソン。

彼は、発明のための研究に昼も夜も関係なく時間を忘れて没頭した。没頭すると妻の顔すら忘れてしまい、妻に激怒されたほどだ。普段の睡眠時間は30分の仮眠を1日数回、合計3時間ほど。

80歳を過ぎてもなお「私にはまだやらなければならない仕事がある。少なくともあと15年は働かなければならない」と、1日16時間のペースで仕事を続けていた。「人生に失敗した人の多くは、諦めたときに自分がどれほど成功に近づいていたか気づかなかった人たちだ」。失敗を恐れないその粘着質な気質が、世紀の発明を生んだ。



交流電流による発送電システムを考案、実用化したのがニコラ・テスラである。それらは電力を大量消費するために不可欠な電力網となり、その他にも現在の電力社会・電化生活の礎となる数多くを発明した。

今、電気自動車用駆動モーターとして脚光を浴びている誘導モーターをつくったのも彼だ。数字の「3」に強いこだわりがあり、ホテルでは3で割り切れる部屋番号にしか泊まらない、食事の前には18枚のナプキンで食器をていねいに拭いてから食べ始める、建物に入る前には外周を3回まわってからなど、独特なマイルールがあった。

彼は「3、6、9の壮大さを知っていれば、宇宙の鍵を握ることであろう」と信じたように、エネルギー、周波数、振動と宇宙には密接な関係があると考え、その思考が数々の発明の原動力となった。

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文=三井三奈子 写真=Getty Images

この記事は 「Forbes JAPAN 地方から生まれる「アウトサイダー経済」」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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