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2019.05.14 08:00

セリーナ・ウィリアムズが語った「母親論、チーム論、仕事論」

Slackのカンファレンス「Frontiers 2019」の基調講演に登壇したセリーナ・ウィリアムズ

合計23回のグランドスラム制覇。そして史上初、シングルス・ダブルスの両方で4大大会を制覇する「キャリア・グランドスラム」を達成するなど、女子テニス界に数々の記録を打ち立ててきた、セリーナ・ウィリアムズ。37歳を迎えた今も現役として第一線で活躍を続けている。全米オープン決勝での大坂なおみと試合は記憶に新しい。

プロテニス選手として“超一流”のセリーナだが、別の領域でも超一流の実績を収めている。先日、彼女は自身のインスタグラムで、2014年にベンチャーキャピタル「セリーナ・ベンチャーズ(Serena Ventures)を立ち上げたことを明らかにした。投資したスタートアップの数は30社を超え、それらの時価総額を合計すると120億ドル(約1兆3400億円)に上る。

彼女自身、2017年にソーシャルニュースサイト「Reddit(レディット)」の共同創業者アレクシス・オハニアンと結婚。同年にオンラインアンケートツール「SurveyMonkey(サーベイモンキー)」の取締役を務めるなど、テック業界との親和性は高い。

そんなセリーナが、2019年4月24日、25日の2日間にわたってサンフランシスコで開催されている、Slack Technologies(以下、Slack)の自社カンファレンス「Frontiers 2019」の基調講演に登壇した。Slack CEO スチュワート・バターフィールドとの対談は「母親、チーム、仕事」にまで話題が及んだ。



母になったセリーナ。娘・オリンピアに対して思うこと

ツアー通算95勝を挙げ、生涯獲得賞金は8630万ドル以上を記録──1995年にプロテニス選出としてデビュー後、輝かしい功績を残してきたセリーナ・ウィリアムズ。デビューしてから、ずっと第一線で活躍し続けてきた彼女に、キャリアの転機が訪れたのは2017年9月のこと。娘のアレクシス・オリンピア・オハニアン・Jrを出産。セリーナは母親になった。

出産後、多数の合併症を起こし、生命の危機に瀕していたことを後日明らかにしていたセリーナだったが、9カ月後にはコートに復帰。

その後も出産前と変わらずに活躍している姿は、多くの人が知っているところだろう。1歳7カ月を迎えたオリンピアは、幼いながらもインスタグラムの公式アカウントを持っており、フォロワー数は57万人を突破。若きインスタグラマーとして、人気を集めている。

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Hummm that looks yummy #wimbledon go Mommy

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そんなオリンピアの今後の人生プランについてスチュワートが質問すると、セリーナは「具体的な計画は立てていないの」と語り出した。

「父は姉のビーナスと私にテニスをやらせることがベストな選択肢であると産まれる前から考えていたみたいなんです。それで先日、父から『セリーナ、君は娘の人生プランをどう考えているんだい?』と聞かれたのですが、まだ具体的な計画は立てていないんです。私は彼女が自分で決断を下せるようになってほしいと思っています。

私と娘は違う時代を生きていて、当然キャリアの考え方も異なる。もちろん私はテニスをやっていて良かったと心から思っていますが、彼女がやりたいことはテニス以外のことかもしれない。何がやりたいか、自分で考えて見つけていって欲しいですね」(セリーナ)
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