1. 失うものがない
考えてみれば、これは最大の利点だ。
人生でリスクを負うのに最適な時期は、失うものが何もなく、得るものが多いときだ。勉学に励んでいるときや、社会人になりたての数年間は、失う貯蓄や評判、ブランド、名前がないので、怖いものは何もない。失敗しても経験不足のせいにできるし、周囲はそれを理解し、勇気ある行為だとさえ思うだろう。大半の人はまだ親のサポートも受けられ、必要であれば戻れる安全な場所があるので、たとえ失敗しても痛くない。
最悪、人生の5年間を費やしても突破口に至れない可能性もある。でも、その過程で豊富な経験を得られるのでは? それに、もし成功したら?
2. 自己開発以外の責務がない
住宅ローンや借金、養うべき家族がいないこの時期は、全てを危険にさらしても責任を取ることができる唯一の時期だ。あなたの唯一の義務は、自己開発や職業スキル開発に熱心に取り組みつつ、自分や他者にとってより良い世界を作ること。アイデアと環境がそろっているなら、実行に移すことがしっかりした人間としての行動だ。
3. 経験不足により大胆になれる
自分が知らないリスクや危険を恐れることはできない。成功を妨げる最大の障壁が恐怖心だということを考えれば、若さゆえの経験不足は、あらゆる怪物に立ち向かう上で最も頼もしい味方となるかもしれない。
ただしこれは、やみくもに物事を進めるのとは違う。非合理的で準備不足の状態から、きちんとした結果が生まれることは決してない。しかし、アイデアと決意、懸命に働く意思や諦めない気持ちさえあれば、事業計画や市場分析、財務戦略は良いメンターや先輩の助けを借りながら簡単に習得できる。
4. エネルギーにあふれている
人生で価値あるものは全て、多大な努力とエネルギーを費やした結果得られるものだ。そのため、体力と精神力がどちらもピークにある時期は、何をするのにも適している。自分のやる気や気力、そして成功に向けた怖いもの知らずの姿勢を活用すること。学習や成長、挑戦、夢を見る能力がピーク状態にあるうちに、エネルギーを投資しよう。
5. 失敗・成功する時間がまだ多くある
30歳になる前には、まだ人生は先が長く、挑戦して失敗し、再度挑戦して成功するための時間が残されているように感じる。それは実際に正しい。早いうちから自分のアイデアや夢に責任を持つようになれば、失敗の経験から成功する方法を学べる可能性は高くなる。自分が成功できることを信じ、自分に足りない経験を得るため精進しよう。そうすれば、30代になってから当時を振り返り「あの時、自分が持っていた時間を有利に活用することができた。他の人が迷っていた時期を充実して過ごしたため、今では自分が向かう方向を理解している」と思うことができる。