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2019.05.13

将来の上司は20歳年下... 若い管理職と面接時のアドバイス

Gettyimages

私は先日、50歳を過ぎて就職活動中のある女性から、30代の管理職との面接に臨む際のアドバイスを求められた。彼女は通常の面接とは異なる準備として、何をすべきなのだろうか?

準備は入念に、ただしいつも通りに

その答えは簡単に言えば、なにも特別な準備はせずに、ただ面接に集中すること。面接で良い結果を出すには、以下のことが必要だ。

・職務内容と自分の経歴、スキル、専門知識とが一致するように話す。
・応募先と似た文化、構造、規模の職場で働いた経験の例を挙げられるよう、その企業についてリサーチする。
・その仕事に関心を持っている具体的な理由をはっきりさせる。
・面接全体を通じて積極性を見せるため、自分の中のエネルギーをうまく活用する。

年齢差の問題に触れる

とはいえ、どんな就職面接でも、人材を募集している管理職が誰であるか、どのようなチーム編成か、そして自分が具体的にチームにどう貢献できるかについては考慮すべきだ。今回の場合、管理職との間に大きな年齢差がある。上司や同僚となる人と数十歳の年齢差があることにあなたが気づいたのなら、相手もきっとそれに気付いているだろう。

その管理職は、あなたが上司となる自分に敬意を払わないのではないかと心配するかもしれない。年下の同僚は、自分の方が職務経験が長いものの、年上のあなたが自分より高い地位についてしまうことを恐れるかもしれない。あなたが過去に年下の上司の下で働いた経験があるのなら、それを例として挙げよう。あるいは、面接時にためらいやぎこちなさを見せることなく年齢差について触れ、その面接自体を一つの例として使おう。また採用されたら自分の上司となる人には、募集しているポジションに求められる目標や、ターゲット市場についての見解を聞くこと。将来の同僚となる人とは、対等の立場に立って話をしよう。

自分の総合的な強みをアピールする

年齢差は問題ではないかもしれないし、むしろ強みともなり得る。今回の場合、募集されていたのは新たな消費者向け金融商品の担当者としてのポジションで、50歳を超えていた応募者の女性は、年下のチームメンバーよりも多くのマーケットサイクルを経験していた。これは、この商品を強化するにあたり貴重な経験だ。彼女はまた、年齢層の高い層とのつながりも多く持っており、これは顧客マーケティングにおける強みとなった。

人材を募集している管理職やチームメンバーが持っている経験、スキル、専門知識によっては、別のシナジー効果が生まれる可能性がある。年齢はひとつの要素でしかない。例えば、今回の50歳を超えた女性は、コンサルタントとしての長年の経験があり、新しい状況や先行きの不透明な状況に飛び込むことに慣れていた。彼女の経験は、この新商品を投入する段階で特に役立つだろう。

年齢差に対する自分の不安をなくす

今回の女性が応募先企業の管理職やチームが年齢差をどう受け止めるかを懸念していた理由は、自分自身が年齢差を懸念していたからではないだろうか。あなたは、かなり年下の上司の下で働いたり、かなり年下の同僚と働いたりすることについてどう感じるだろうか? あまり快く思えないのであれば、面接のパフォーマンスに悪影響を及ぼすのは年齢の問題自体ではなく、あなた自身が持つ違和感の方かもしれない。

編集=遠藤宗生

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