豪州の最大都市であるシドニーから3時間のドライブで到達する「ジェノラン洞窟」に写真や動画では伝わらない感動体験があった。
ジェノラン洞窟は世界遺産登録されているブルー山脈の南西に位置、約3億4000万年前に誕生したと推定される。手に汗握るくねくね山道のドライブを経て、達成感とともに到着するのが世界最古の鍾乳洞だ。
洞窟や鍾乳洞好きはもちろん、アウトドアやアクティビティが好きな人ならぜひ訪れてほしい。現在建設中の西シドニー空港が2026年に開港すると、アクセスがより便利になる注目の観光地だ。
シドニー近郊をレンタカーで巡る旅
まずはジェノラン洞窟までの道のりを紹介したい。
2019年春現在、夜東京を出発して翌朝シドニー空港に到着する直行便が多い。到着したらレンタカーでドライブを開始。現地で散見される環状交差点や巨大なトラックと共に進む高速道路等の運転には、昼間のうちに慣れると安心だ。
ドライブ中に目を引くのは、オレンジの砂岩や広大な野原で放牧する牛や羊、脱皮するユーカリの木やカラフルで巨大な鳥だ。
天気が良い日なら風光明媚なドライブだが、雨が降って霧が出てくると途端に恐ろしい道に急変する。街灯はもちろんなく、対向車とすれ違うのもやっとというほど狭い道もあるので事前に天気の確認をしておくと良い。
お昼時間帯はジェノラン洞窟から車が出発できない。12時台の到着を目指して出発すれば対向車が少ないため、運転の難易度が下がる。
フェンスのない道路に勢いよくジャンプするカンガルーを避け、ワラビーの姿を横目に道を進むと、次第に携帯電話の電波が届かなくなる。
携帯が繋がらないから、否応無しに日常から離れ、自然に目が向く。自然の美しさに素直に感激して、のんびり歩いて、星空を見上げる。リトリートとして申し分ない立地だ。
ジェノラン洞窟ホテル内カフェのWi-Fiは比較的安定しているが、敷地内ホテル客室や洞窟含むほとんどの場所は圏外となっている。
ジェノラン洞窟に到着すると、何しろ規模が大きいことに驚く。
これまで訪れた日本国内の洞窟のように観光客が列になって散策すると思いきや、ジェノラン洞窟では現在全ての洞窟は施錠管理されている。洞窟に入る人数をコントロールしているとも聞いたが、洞窟内はとてつもなく広く奥の方に見るべきスポットがあるので、暗い中を一人で歩くのは危険が伴う。
各ツアーの所要時間は1時間から2時間ほど。滞在時間と体力に合ったツアーを選ぶ必要がある。