アメリカで「最も速く消滅しつつある職業」ランキング

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近年、テクノロジーが飛躍的に進歩を遂げる一方で、多くの職業が存亡の危機にさらされる状態が続いている。組み立て工場から訪問販売にいたる無数の業界で、就業者数が大幅に減少しているのだ。

アメリカでは総労働力が2026年までに7.4%増加すると予測されているが、多くの職業で従事者が減る見込みだ。

818の職業について、現在と、今後推定される従事者数の追跡調査を実施している米労働省労働統計局(BLS)によると、818種のうち17%の職業が、2026年までに従事者が大幅に減る見込みだという。

消滅しかけている職業のひとつが鉄道の保線員で、2016年時点の従事者数は1200人だった。

職務としては、鉄道設備のメンテナンスを行ったり、装置のゆるみなどがないかを監視したり、線路上の障害物の有無を確認したりといった内容が含まれるが、そうした作業は自動化されるか、技術者が担当するかのいずれかとなりつつある。

保線員の数は、2026年には300人まで減る見込みだ。その減少率は78.6%と、アメリカ全体の職業のなかで最大である。

消滅に向かっている職業の第2位が呼吸療法士だ。呼吸障害を持つ患者の治療をサポートするのが仕事だが、今後8年でその数は56%減ると予想されている。

第3位となった職業は、アメリカのドライバーに嫌われている駐車監視員だ。仕事内容については説明する必要はないだろう。この仕事に就く人の数は、2026年ころまでに35%減る見込みだ。

しかしだからといって、駐車違反切符を切られる頻度が少なくなるわけではない。

路上で働く駐車監視員が減る要因としては、ナンバープレートの自動認識システムや、駐車場の電子許可証、ゲートのない駐車場の導入など、いくつか考えられるが、アメリカ国内でドライバーが切られる駐車違反切符の数が減る可能性は小さい。

アメリカの職業で、2016年から2026年までに予想される従事者数の減少率

1. 鉄道保線員:78.6%
2. 呼吸療法士:56.3%
3. 駐車監視員:35.3%
4. タイピスト:33.1%
5. 時計修理士:29.7%
6. 自動車の電子装置据付/修理工:25.6%
7. 鋳型職人:24.0%
8. 鋳物職人:23.4%
9. コンピューターオペレーター:22.8%
10. 電話オペレーター:22.6%
11. 鉱山シャトルカー操縦士:21.9%
12. データ入力者:22.1%

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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