母の日発祥の地、米国のメディアがすすめる「まだ間に合う贈り物」

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「母の日」は米国が発祥地という。1907年、フィラデルフィアのアンナ・ジャービスという女性が、自分を女手一つで育てた、社会活動家でもあった母の死をきっかけに「すべての母をたたえる記念式」を行ったことが始まりとされている。

それではアメリカでは、母の日に、どのように気持ちを伝えることを薦めているのか? 米メディアやWeb上の情報から探ってみると、主に「子育て中の母を対象とする」ものが多かった。子どもに「ママに何あげたらいい?」と聞かれてハタと困った時のヒントにはなりそうだし、中には高齢の女性に喜ばれそうなものもあるので、以下「本家」からのアドバイスとして紹介しよう。

「片付いた家」を贈ろう

米テレビ局「TV6 KVWQC」のおすすめは、「1人にしてあげること」だ。「10000円で香水を買うなら、そのお金でベビーシッターを雇って、1人きりの時間をプレゼントしては」とすすめている。

人気の子育てサイト「parenting.com」は、「『ママはいつでも正しくて、ママがいないと僕たちは何もできない』という手紙をつけてプレゼントするのが最高」と前置きした上で、「クリーニングサービスを雇う必要はない、ティディ・リビング・バンドルを買って家族手分けして片付けよう」とすすめている。

「ティディ・リビング・バンドル」とはなんぞや? であるが、どうやら「無印良品」の収納グッズフロアで売られているような、帆布やポリエステルでできた安価なソフトボックスや吊るすポケット、壁掛けシューズラック、ハンガーなどの詰め合わせのようなものらしい。

リビングの床に散乱した衣類や雑誌、風呂場のシャンプーやブラシを一括収納して「とりあえず見た目の整頓」を実現するにはうってつけのようで、「こんまり」信奉者の人気カナダ人ユーチューバーも、自分の動画サイトで「これを使うとスパーク・ジョイします、お薦め!」と言っている。



「Care.com」という女性向けサイトは、「エステのマッサージとフェイシャルのコース、宝石や花、チョコレートもいいけれど」としつつ、以下5つをすすめている。

1. 自分が散らかしたところは自分で片付ける
2. この日の料理の担当を代わる(できれば母の日の後も)
3. 寝かせてあげる
4. ママに乱暴な口をきいたり、じゃけんに扱わず、やさしく接する
5. 1人にしてあげる

「mommypoppins.com」という家族向けサイトは、他メディアに比べて極めてインクルーシブで、「一緒に」何かすることをすすめている。例えば、一緒に料理をしたり、一緒にサイクリングしたり、お弁当を持って植物園に行く、などだ。



ちなみに、ここまでは東海岸のニューヨークをベースにするサイトの提案だ。
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文=石井 節子 画像=shutterstock.com

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