29%は国外生まれ。移民国家オーストラリア、「住みやすさ」の理由はどこにある?

Shutterstock.com


永住ビザはポイント制、オンラインで申請可能

永住権獲得のための永住ビザ申請はオンラインで進めることができる。年齢、英語力、学歴、職業年数等をポイント換算して一定の点数以上だと永住権の申請ができる。ポイント集計方法については合計ポイント数が重要であるため、英語力が多少劣っていたとしても、指定された職業実務経験が長ければ必要なポイントを取得できる場合がある。

2019年度は移民数を制限するとはいえ、16万人の移民を受け入れ予定だ。人口2500万人程のオーストラリア全体で中央区の人口と同等の移民を受け入れる予定で、申請に要する時間は1年ほど、基本的にはオンラインで手続を進めることができるようだ。

政治や宗教などの背景があるとはいえ、移住を決断して自分の好きな場所で生活を送っている彼らは逞しく、笑顔には自信が滲み出ているように感じた。

オーストラリアの田舎に行けば白人国家だと感じるが、今やシドニーでオフィス街を歩けばアジア人の数が多いことに気づく。

翻って月曜午後にボンダイビーチに訪れたところ、寝そべってくつろぐ人が多く驚いた。ざっと見たところ、ビーチにいるのは白人が9割以上だった。

数々の人種が集まっていることこそ、今やシドニーをはじめ大都市の風景なのだ。オーストラリアが好きで、新天地として検討している人は、まずはオンラインで永住申請を試してみる価値があるかもしれない。

文=森屋千絵

ForbesBrandVoice

人気記事